リラクゼーションサロンを経営していると、わからないことばかりです。
特に、最初に経営を始めたばかりの頃は、右も左もわからず、何をどうすれば良いのか見当もつかないことが多いでしょう。
サロンの運営には、施術の技術だけでなく、集客、接客、売上管理、人材育成、広告戦略など、さまざまなスキルが求められます。
フランチャイズであれば、本部のサポートがあるため、ある程度の指針に従って運営を進めることができます。経営の知識がなくても、マニュアルや研修が整っているため、スムーズに開業できるケースが多いです。私も本部のアドバイスをいただきながら素人ながら無事店舗を立ち上げることができました。
本部のみなさま、ありがとうございました!
しかし、問題は店舗が立ち上がった後なのです。
他人の成功事例が当てはまらない理由
サロン経営は、ソフト面の運用が店舗ごとに大きく異なります。地域性、ターゲット層、提供するサービス、スタッフの特徴など、さまざまな要因が絡み合って成り立っています。
そのため、他人が成功した事例をそのまま自分のサロンに当てはめても、必ずしも成功するとは限りません。
それでも、経営がうまくいかないときには「何か良い方法はないか?」と考えるのが人の心です。売上が伸び悩んでいるときには特に、焦りや不安から、「うちのサービスを使えば売上がアップします!」と謳うコンサルタントやマーケティングサービスに頼りたくなることもあるでしょう。
コンサルタントのアドバイスは本当に役立つのか?
私自身の経験から言うと、多くの場合、こういったコンサルタントのアドバイスはあまり役に立ちません。なぜなら、オーナー以上に自分のサロンのことを深く理解していて、適切な対策を打ち出せる人はいないからです。
もちろん、従業員もサロンのことを知っています。しかし、オーナーほど深く考える時間がなく、また、経営に関わる決定権や責任がないため、アイディアを真剣に出すことが難しくなります。
これは仕方のないことです。
オーナーはサロンの将来を考え続けなければなりませんが、従業員は与えられた業務をこなすことが主な役割だからです。
最終的に頼れるのは自分自身
結論として、サロン経営においては、最終的に自分自身で考え抜いて、一つひとつ実行していくしかありません。
もちろん、何もかも一人でやるのは大変ですし、すべての問題をゼロから解決する必要はありません。ただし、具体的な問題まで落とし込めれば、実用的なアドバイスを見つけることができます。
たとえば、ホットペッパービューティの運用に関する悩みがある場合、そのテーマに特化した情報はインターネット上に数多くあります。
実際に運用している人が発信しているノウハウや、リクルートの公式ページ(ホットペッパービューティアカデミー)などでも、多くの有益な情報が提供されています。また、ホットペッパービューティの営業担当に相談すれば、業界のトレンドや他店舗の事例など、参考になる情報を得ることができます。
つまり、大まかな経営方針はオーナー自身が決めるべきであり、その上で細かい改善を積み重ねていくことが大切です。この経験を1年も積み重ねれば、「コンサルタントに頼む必要なんてなかった」と気づくはずです。
コンサルタントに頼るよりも、地道に積み重ねる
コンサルタントのサービスには高額なものも多く、それが必ずしもサロンの成功につながるとは限りません。
確かに、一般的なビジネスの基本や考え方を学ぶ機会にはなるかもしれませんが、サロン経営は画一的な戦略で成功するものではありません。
実際に自分で運営し、試行錯誤を繰り返すことでしか得られない学びがたくさんあります。たとえば、
- どんなお客様が多く来店するのか?
- どのメニューが人気なのか?
- どんなキャンペーンが効果的なのか?
といったことは、実際にデータを見ながら判断するしかありません。試行錯誤を続けることで、自然と「このやり方はうちのサロンには合わない」「この施策は効果がありそう」といった見極めができるようになります。
自分のサロンは自分で育てる
コンサルタントの意見を完全に否定するわけではありませんが、経営の本質は自分自身で考え、行動し、改善し続けることにあります。
特に、リラクゼーションサロンのような個別性が強い業種では、他人の成功事例がそのまま自分のサロンに適用できるとは限りません。
まずは自分で考え、試し、改善する。このプロセスを繰り返すことで、サロン経営のスキルが身につき、やがて自分にとって最適な運営方法が見えてきます。情報はインターネットにも豊富にありますし、営業担当や業界の人との交流を通じて得られるヒントも多いです。
大切なのは、コンサルタントに頼る前に、まずは自分でできることをしっかりと積み重ねること。そうすることで、自然と経営の知識が身につき、サロンの成長につながるのです。