前回(タイ古式マッサージヒロ先生のココだけの話(その1)~予約が取れないマッサージ店の秘密~)に引き続き、ココだけの話をお届けします。
ヒロ先生
マッサージをしているとだんだんリピーターさんできてきて、そこに口コミでお客さんがひろがってくるんです。
オーナー
そうですよね、当店(ヴィラ平和島店)もすこしずつ増えてきてありがたいです。
ヒロ先生
あるとき、ちゃんとした身なりで、運転手付きの車でやってきた人が施術をうけたい、いうんですよ。あきらかに普通の個人のお客さんじゃない。
ヒロ先生
で、タイ古式の施術をしたあとに話を聞いたら某高級ホテルのお偉いさんです、と。
佐々木
おおー!
ヒロ先生
ホテルでタイ古式マッサージをひらきたいんだけど、出店してもらえないでしょうか?という話だったんです。
北澤
いきなりラグジュアリーホテル進出ですね
ヒロ先生
えーほんまですか、と思いましたけど。当時はやはりアジアンテイストのマッサージというのが物珍しくて、先に始めたところがけっこう伸びてたんでしょうね。
ヒロ先生
だからうちのホテルでもやりたいと。そんな流れでたまたま声がかかったんです。
オーナー
なるほど。
ヒロ先生
で、何店舗が出店させてもらって、それなりに忙しくしてました。
三好
でも、急にやめてしまうんですよね。
ヒロ先生
そう、ある時気が付いたんですよ。
北海道さむ!って。数年たって急に寒さに気が付いたんですよ。これはもうあかんとなってから、すべて北海道の店舗は他の人におまかせすることにしました。
オーナー
そうなったら一年中暖かいタイしかないですね。で、タイにもう一度戻ることにしたと。
ヒロ先生
そうなんです。タイでマッサージをならっているときに、タイでマッサージを習っていたところの校長、チョンコール氏(タイで最も権威のあるマッサージスクールITMの創始者・総責任者)が、声をかけてくれたんですよね。ヒロ、マッサージの先生やらんかと。
オーナー
すごいことですよね。現地の人にしかなかなか声かけないものですから。日本で言ったら、柔道とかの指導を外国人にわざわざお願いするようなものですよね。
ヒロ先生
そうなんですけど、あらたまって教えるとかあまり気が向かんとおもって、最初はお断りしたんですよ。
佐々木
えーそうなんですか。
ヒロ先生
そしたらチョンコールさん、こめかみがピキピキってなって。
北澤
まさか断るやつがいるのかと(笑)
ヒロ先生
「ええか、俺も誰でもいい思うて声かけてるわけやあらへん。お前は見どころあるやつやと思うとるから、声かけとるんや!それをお前は!」とくるわけですよ。
三好
きっと口調はソフトだけど、怖いですね(笑)
ヒロ先生
その剣幕におされてもうて。断ったらえらいことになるんやないかと、まあそれは冗談ですけど、そこまでいうてくれるならやりましょか、ということで、主に日本人に教えるという形でずーっとタイで教えることになったんです。
オーナー
外国人がマッサージで就労許可をとるのは、例外的なことなのですごいことですね。
(現在の日本でもマッサージで、外国人に就労ビザが下りるというのはそうとうなキャリアがないと難しいと思われます)
ヒロ先生
タイの生活に水が合ったので、かれこれ20年ぐらいは気が付いたらタイで先生をやっていましたね。
次回につづく