前回（タイ古式マッサージヒロ先生のココだけの話（その2）～いつの間にかタイ古式の先生に～）に引き続き、ルーチェ梅屋敷懇親会でのヒロ先生の楽しいお話をお届けします。
ヒロ先生
業界歴が長いもんで、今タイ古式マッサージで名前が売れている人も大体教えたことがあるんですよ。
三好
どこかでヒロ先生とはつながりがある方がほとんどでしょうね。
ヒロ先生
始めた時期が良かったって同じ話になりますけど、やはり教える人が少なかったので、結果的にそうなりましたね。
ヒロ先生
最初はみんな素人だったんで、そこから見ると熱心ですごいです。体も相当鍛えて体幹がしっかりしてないとできない施術もしてますからね。
北澤
初心者はあこがれちゃいますよね。
ヒロ先生
そういえば、セラピストの成長には大体同じ道たどりますね。
佐々木
どんな道ですか？
ヒロ先生
最初の1年目は基本に忠実に一生懸命やるんですよ。
ヒロ先生
手順をしっかり覚えてその通りにやりますし、手抜きもしません。結構ね、経験が浅い人はいいマッサージをするんです。
オーナー
なるほど。
ヒロ先生
でもね、毎日ずっと同じ手順でやってるとね、人間飽きてきますよ。
ヒロ先生
なのでやめる人も出てくるし、続ける人でも新しい技をどんどん 取り入れたくなってくる。
佐々木
ギク。
ヒロ先生
取り入れたワザ、覚えたワザを見せたいという気持ちも出てきます。
ヒロ先生
この技すごいやろ、こんなポーズでグイーと身体のびて、お客さんドヤ！って感じになります。
三好
タイ古式はそもそも動きが複雑ですよね。
ヒロ先生
タイ古式マッサージはバリエーションが多いので、見ばえがする技ももちろんあります。
ヒロ先生
見た目がいい技いうんは、やっぱりセラピストとしての成長過程において覚えたくなる、見せびらかしたくなる。
でも、お客さんにとってそれがいいのかと。
ヒロ先生
結構地味な技が効いたりするんですよ。
北澤
ヒロ先生の技術だと、地味でもお客さんに施術からみて効いているのがわかつて、研修中にびっくりしました。
ヒロ先生
最近は逆に、指一本でできるタイ古式マッサージを考えてます。
オーナー
そうなんですか？
ヒロ先生
タイ古式マッサージは相手の力を上手く使って施術をするので、自分の力を使わなくてもいいスタイルも成り立つんですよ。
ヒロ先生
若いころは、さっきも言いましたけど、わたしのワザみてや、こんなんできるでーいうて全身を使う施術もできますけど、50を超えるとだんだんできなくなってくるんです。
ヒロ先生
で、そういう人が、ヒロさん、50過ぎの人でもできるタイ古式教えてください、いう声が最近多くてね。今指一本でできるマッサージを考えているんです。
オーナー
それだけ力をセーブして施術ができるってことなんですね。
ヒロ先生
そう。理屈としてはできると思うてます。
ヒロ先生
俺はもう何十年もやっているから指一本もおもしろいって気持ちだけど、若いうちは無理でしょ。
ヒロ先生
ワザを極めたい、いう気持ちは、この道はいった人は誰もが通る道なんやないかなと思います。何百人も見てきてるからこれは間違いない。
佐々木
誰もが通る道なんですね。
ヒロ先生
で、このワザ熱はですね、5年から6年ぐらいセラピストやってるうちにまた違うステージに来るんですよ。
北澤
なるほど。
ヒロ先生
普段のワザは基本的な技術でいいやと。それプラスお客さんが気になっているところを伸ばす、気持ちよくなってくれたらそれでいいという気持ちになる。
ヒロ先生
お客様にリラックスしてもらい喜んでくれるというところ。そこに、結局は落ち着いてくるんですよね。安定期いうんかな。
ヒロ先生
でも、いきなりそこには来ないで途中やっぱりワザに走る時期もあるんですよ。
お客さんにできる施術を増やすというのはそれはそれでいいんです。
お客様に無理な姿勢をさせてケガさせないようにって事だけ気をつけてやればいいんです。
佐々木
そうなんですね。
ヒロ先生
最近はタイ古式の大会とか、ワークショップとか結構あったりするので、普段は地味目の施術、人が集まる機会では披露するという使い分けをするのもいいかなとおもいます。
三好
ワークショップ、行きたいな～♪
ヒロ先生
セラピスト続けていくうちに、方向性出てくると思うんで自由にやったらいいと思います。
ヒロ先生
タイ古式でも僕みたいなスタイルの所もあれば、整体のノウハウをいれて教えるところもある。まあ、楽しくやればいいんですよ。
オーナー
ちょうど当店のセラピストも1年過ぎたところなので、少し毎日の施術に飽きて、色々と考えてるところだと思うんですけど、今日の研修は刺激になったし本当に良かったです 。
ヒロ先生
新しいお客様はずっとくるし、いつも新しい人に施術することになるので、自分は飽きてるけどお客様は飽きなかったりするんですよ。
オーナー
商売はあきない、とはうまくいったもので。そういう取組は必要ですね。
ヒロ先生
自分のなかで飽きてくるというのは確実にあるし。
ヒロ先生
新しい施術でエッセンス入れながら喜んでもらえると、常連の方も喜んでくれたりするし。新しいことを少し取り入れていくっていうのもおもろいかなと思うんでね。
次回（タイ古式マッサージヒロ先生のココだけの話（その4）～日本人のセラピストは上手！～）につづく
