オーナーのつぶやき

自分が思っているよりもサロンは大きな存在

先日私の経営者の友人と話をする機会がありました。

その友人は、日本に滞在する就労ビザの関係で困っている従業員にいろいろと便宜を図ってあげて、国内で仕事を続けられるようにしてあげたので、従業員からとても感謝されたという話でした。

そのオーナーさんとしては、しっかりとした形で雇ってあげるというだけなので、多少社会保険などの手続きで事務の手間とコストは発生するものの、当たり前のことをしてそこまで感謝してもらったのに少し驚いてしまったということです。

時々私もヴィラ平和島のスタッフと話をしていて、スタッフが店舗で働くことの想いの強さを改めて感じることがあります。

もちろん私自身は、店舗のことはいつも気にかけていますが、オーナーは現場にいないようにしないと、事業の発展性がないと考えています。

いろいろと細かい仕事は引き受けつつも、現場のことはすべて任せています。

となると、自然と現場で働いている、という感覚がなくなってきます。

開業したての頃は私も毎日のように店舗に足を運んでいましたので、スタッフと一緒になって仕事をしていたのですが、今では分業制になりましたので、私の現場感覚は正直薄れています。

でも、セラピストにとっては店舗は私が考えている以上に大きな存在なのです。そこで働くことの思い入れも、私とはまた違ったものがあります。

オーナーの私はお店を続けていかなければならない、従業員に給料をはらいつつ、将来的な投資をしていかないと、と考えて数字や抽象的なアイディアを持ちながら日々仕事をしています。

でも、セラピストたちにとっては、毎日の人間関係、一人一人のお客様、施術のスキルアップなど、店舗での仕事の比重が大きいのです。一日の大半をそこで過ごしているのですから。

見ている視点が全く違うので、店舗がうまく回るようになってくると、店舗に対する意識のギャップというのをオーナーは受け入れていかないといけないんだろうなと思います。

従業員のことは大切におもいながらも、ある意味ですべて人任せにするという、ドライに考える場面が増えてきます。そうしないと結果として従業員がもっと活躍する場所を与えらなれないからです。

店舗のリーダーになる、新しいメニューの考案、新人研修のスケジュール作成など、そういう仕事をすべて任せていくことで店舗が成長し、新しい店舗の出店や新規ビジネスなどにつながっていくのです。

そのためには自分で仕事をするのではなく、人にどうやって動いてもらうのか?という仕組みづくりに舵を切ることになります。

店舗が成長していくと、人も増えますし、やることも多くなるので、直接は私がやらない仕事も増えてきます。

結果、人を通じて管理したり、ルールで管理したりということが増え、どうしてもかかわり方がドライになります。経営者は孤独ってやつです。

ここは本当に難しいところですが、私は従業員の成長を第一に考えていますので、そのためなら従業員との距離ができても仕方がないです。3人のサロンと10人のサロン、10人と20人のサロンではどうしてもオーナーのかかわり方は変わります。

でもリラクゼーションサロンの店舗って人間模様が交差する、温かい場所なんだよなということには想いを馳せていますし、セラピストが継続して成長していく場所にするという強い信念で今後も経営してまいります。

 

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