サロンの経営は、開業するのだという気持ちを強く持って踏み出すことが大切です。それがなければ何も始まりません。
一定の燃えるような情熱の期間ー3ヶ月から半年でしょうか。それを過ぎると淡々とした日々がはじまります。毎日同じようなことの繰り返しになってきます。
しかし、そこからが本番です。経営をしていて気が付くのは、日々改善し続ける姿勢が大切です。細かいことばかりですが、それをどれだけ徹底するかに気を付けています。
最近では情報配信の徹底を意識しています。リラクゼーションサロンにお越しいただくお客様は、なんとなくマッサージでもいこうかなと思われている方が多いです。
美容院の予約のように髪の毛が伸びてきたからそろそろ行かなきゃ、来週でいけるところは何曜日の何時だから今のうちから予約しておこうというようなお客様は少数派です。
むしろ、その日の気分で空きがあれば予約を入れようというお客様が多いです。とするとそういうお客さまは空いていれば来てくださるし、空いていないときてくれない、となります。ただ、お客さまは空いているかどうかはわかりにくいです。
こちらは、すべての店舗情報を持っていますからいつ空いているのかわかっているので忘れがちですが、お客様には店舗の予約状況は見えていないのです。
電話がかかってくるというのは予約できるかどうかわからないから書けてくるのです。
インターネットでの予約画面ではある程度わかりやすくなっていますが、部分的に今日、この時間空いていることがわかるだけです。
また、どの媒体を見てお客様は予約を入れてくださるかわからないので、露出しているページについてはすべて、情報を更新し続けます。当店でいえば、公式ページ、ホットペッパービューティ、instagram、メールマガジン、Googleビジネスプロフィールです。
この作業を徹底していくことでふとお客様が見たときに、「今ならいけるんだ、予約しよ♪」という行動につながります。この積み重ねで一人、もう一人とお客様が来てくださるかどうかが変わってきます。
といっても、なかなかスタッフにとっても大変な作業だと思います。予約が入るたびに情報を都度更新し続けないといけないのですから。
ただ、これは小売業でいえば棚の陳列なのです。アパレルショップで、お客様が棚から商品を取って試着した後に乱れた服をたたみなおす、コンビニで、商品が売れて空いた棚に鮮度のいい商品を常に満杯に並べておくなどの陳列と全く同じことです。
更新するのが当たり前というレベルまで意識を高めていくには、基本的な動作をスタッフが完全に覚えるまで何百回、何千回と指示して、それをチェックするしかありません。
また、その更新内容一つ一つにも改善点があります。
例えば、今日はホットペッパービューティーのキャッチコピーのフレーズを練っていました。
50字という限られた文字数の中に季節感を取り入れつつ、どう魅力的に伝えるかを考えるのは簡単ではありません。
また、ブログ記事の公開時間や、スタッフが主体となって記事を更新するため、生成AIを使った更新方法を模索するなど、日々細かな改善を重ねています。
さらに、ゴールデンウィークや年末年始など特定のタイミングに合わせたスポットキャンペーンやクーポンの展開も検討中です。1年前には思いつかなかったアイデアも、今では「どうすればお客様の心に響くか」を常に考え続けています。
スタッフの新しいメニュー開発や、採用のトレンドに合わせたアプローチの見直し、Google広告とランディングページを活用した採用など、課題は尽きません。
しかし、この「これでいい」という妥協をしない姿勢を持ち続けることでスタッフの気も引き締まりますし、私自身も慢心せずに先に進んでいきます。
気を抜いたらすぐにダメになってしまうのがサロン経営です。よりよい店舗になるように細かいところまでしっかりとこれからも確認しながらいい店舗をつくってまいります。