知らないことに向き合う日々の中で
リラクゼーションサロンの経営をしていると、施術や接客だけでなく、社会保険の手続きといった事務仕事も必ず発生します。
そしてこれがまた、思っている以上に難しいものだと痛感しています。
初めて触れる世界への戸惑い
社会保険の手続きは、内容が複雑でタイムリーな対応が求められます。
普通にサラリーマンをしているだけでは触れない育休・産休届、離職票、厚生年金や健康保険の加入手続き。
しかも周囲のフォローもなく、すべて自分で調べながら進めるとなると、知らない言葉ばかりが並んでいて、気づけば夜が更けています。
「明日は早起きしよう」と思っていたはずが、結局その時間まで起きている自分に残念な気持ちにもなります。
紙の安心感と電子申請の壁
最近では電子申請が推奨されていますが、実際に挑戦すると申請の段階で弾かれることが多く、これまでは紙で提出してきました。
紙は細かい誤りがあっても職員の方が補正してくれますし、何より安心感があります。
ただ、時間もコストもかかるのが現実で、いつかは電子申請に移行しなければならないと感じていました。
とはいえ、電子申請でエラーが出ると「XML」という形式で返信され、普通に開くと文字化けのようになって読めません。
原因を調べるのが面倒で、「理由がわからないから紙で出す」という逃げ方を続けていたのが正直なところです。
それでも一歩踏み出したから見えたもの
それでも、覚えない限り前に進めません。
「やらなきゃ」と思い立って再挑戦し、重い腰を上げて調べてみたところ、ようやくXMLの問題も解決。
四年目にしてようやく、電子申請が少しずつ理解できるようになりました。
わずかな前進でも、自分の中では大きな一歩だったと感じています。
成長と停滞を行き来しながら
経営をしていると、施術や集客以外にも「知らないこと」にひたすら向き合う日々です。
数カ月前の自分を思い返すと、「よくあれでやっていたな」と思うことばかり。
逆に、以前できていたことが忙しさでできなくなっている部分もあります。
最近はキャンペーン業務がうまく回っておらず、「セラピストにお願いしたほうがいいよな」と思いつつ手が回っていません。
経営とは“知らないことを解決する仕事”
それでも結局のところ、この仕事は知らないことをひとつずつクリアしていく積み重ねだと感じています。
やってみて、失敗して、調べて、また挑戦して――
その繰り返しのなかで少しずつ成長していくのだと実感しています。
焦らずに、一歩ずつ。
これからも学び続けながら、より良いサロンをつくっていきたいです。
