リラクゼーションサロンの経営において、「集客をどうするか?」は常に悩みの種です。
集客と求人でオーナーの頭はいっぱいです。ガチンコで経営しているオーナーさんに聞いたら、とめどなく話をしてくれるはずです。それだけ集客と求人は奥が深く、ここを押さえないと経営ができないからです。
今回のブログ記事では集客の広告について書いてみます。
まず、サロンによって考え方は様々ですが、ひとつ確かなのは 「知ってもらわないと、お客様は来ない」 ということ。
飲食店なら、通りすがりにふらっと入ることもあります。
しかし、リラクゼーションサロンはそうはいきません。お客様にとっては、「どんなお店なんだろう?」「技術はどうなんだろう?」「失敗したくないな…」という不安がつきまといます。だからこそ、最初のハードルを下げるために 広告が必要 なのです。
広告は新規集客にもリピート促進にも大事
サロンの広告は 「新規のお客様を呼ぶため」 だけではありません。
・「初めての方に来てもらうための宣伝」
・「リピートのお客様にもっと通ってもらうための宣伝」
この 両方 が必要です。無料でできるものもありますが、有料の広告も多く存在します。
料のものでは、ホットペッパービューティ、楽天ビューティ、EPARK、Googleのリスティング広告。
無料でできるものはGoogleのMEOやSEO、リストを取得していればメルマガ配信や公式LINEも使えます(プラットフォームを使うのに費用がかかりますので、厳密には有料になりますが)
有料広告は効果が高いが、コストが悩みどころ
GoogleをつかったSEOやMEOは確かに大切ですが、時間と手間がかかります。
私も必死にSEOやMEOやっていますが、成果というのはすぐにでるものではなく何カ月も何年もかけてようやくどうにかなってきたかなという感じです。しかも、ヴィラという強力な看板の助けを借りてこの程度です。
無料のものは即効性はなく、時間をかけてコツコツやるしかありません。それも自分がおもっている3倍はやらないと効果なんて出てきません。
一方、有料広告は効果は出やすいです。
お金を払えば、見てくれる人にすぐにリーチすることができます。
例えば、ホットペッパービューティを使えば、今すぐ何百人というマッサージを予約した人のケータイのなかにあるアプリに目立つように表示することができるのです。
当然予約は増えていきます。
ただし、その分コストがかかるので、導入には勇気がいります。ホットペッパービューティは最低でも数万円しますし、一年契約なので何十万というお金を使うか?を判断しなければなりません。
私も最初は「本当に必要なのかな…?」とためらいました。でも、結局は 「広告なしでは始まらない」 「広告を使わないと成長が遅い」という現実に直面し、必死で取り組んできました。
サロン経営において、広告は必須だった
どんな業種でも広告は大切ですが、リラクゼーションサロンは特に広告が重要 です。
なぜなら、自然にお客様が増えていく業態ではないからです。私自身、なんとかしようと有料の広告にお金をかけてきました。
特に採用にはこれまでに何百万と広告費をかけてきました。リジョブ、Indeed、イーキャリア、engage、チラシ作成、、あんなにがんばったのに無駄に終わったお金のことは忘れられません。
試行錯誤の末、
- 効果がある広告
- 全く意味のなかった広告
の違いがようやく分かってきたところです。
この体験値は自分の財産だなと確信しています。お金をかけないと勘所がわからないからです。
お金をかけるだけではダメ!コンテンツの強化も必要
ですが、広告会社が保証してくれるのは、「その媒体で見てもらう機会を増やすこと」だけです。
集客に関していえば、実際にお客様を呼べるかどうかは、サロン側の努力次第。
- 写真や動画のクオリティは高いか?
- メニューの魅力が伝わっているか?
- 価格やキャンペーンの見せ方は適切か?
広告を打つなら、こうした「中身の強化」も欠かせません。
サロンの広告は自分たちで作り上げる
で、広告の内容なのですが、これを考えるのが一苦労です。楽々丸投げでOKというようなサービスを提供している業者さんもいます。
普段の仕事に忙しいオーナーとしては手間をかけずに集客してくれる、そのような甘いささやきについつい傾きがちになります。
ですが、基本的に外部の業者はそのお店のことはわかりませんし、何より仕事に対する熱量が足りません。
いい広告を外部の人間が作っても、魂がこもらないんです。魂が入っていないと、どんなにきれいな広告作っても効果が出ません。
どんなに苦しくても、大変でも自分達でもがきながら広告は作らないとダメというのが私の信念です。
ホットペッパービューティにしても、公式LINEのクーポンにしても、考えて考えてうまくいかなくても考えて、頭に汗を書く。
その後の改善についても、反応率に関する数字を穴のあくほどみてどうすれば改善できるのか?を考える。
もちろんイメージができたところで外部に投げるのはいいのですが、基本コンセプトは自分で考え抜く。
広告の使い方でサロン経営は変わってくる
広告は「儲かるかどうか」以前に、 やり方を学ばないと時代についていけなくなる ものです。
特に 広告を使いこなせるサロンと、そうでないサロンの差 は年々大きくなっています。
広告費をかけられるサロンが強いのは事実ですが、だからこそ 「どこに、どう使うか?」 「どれだけ運用を改善しつづけられるか?」が問われています。
大変な仕事ではありますが、これができるのとできないのでは1年たつと目に見える差、3年たつと埋められない差がでてきます。
個人経営なら広告なしでもやれるかもしれない。でも…
個人で小さく運営するなら、広告を使わなくても成り立つこともあります。ただ、私のように ある程度の規模を持つサロン では、広告をうまく活用していくことが不可欠です。
「広告なしで何とかする」のではなく、
「どうやって広告を最大限活用するか?」
この視点を持つことで、より多くの人にサロンの魅力を知ってもらい、結果として売上につなげていくことができるのです。
広告を使うかどうかではなく、どう使うか。
これからも私は失敗ばかりしてお金を無駄に使ってしまうでしょう。普段の生活では何百円の違いを気にしているのに、広告となると毎月10万円単位でお金が飛んで行っているのですから、とんでもない世界です。
経営していない人からすると、なにそれ?という感覚だとおもいます。ですが、経営をしている以上、ここからは逃げられません。うまく使いこなせるかどうかが経営の分かれ道です。
腹をくくって試行錯誤しながら、より効果的な方法を見つけていきます。