リラクゼーションサロンをフランチャイズで経営していると、ありがたいことにIT関係のサポートは本部からいろいろ受けられます。
予約システムの導入だったり、サイトの更新だったり、「ここまでやってくれるの?」と感謝したくなるほどの手厚い支援。でもですね、その“お膳立て”の先は、基本自力で戦う世界が広がっています。
「よし、これで安心!」と椅子にふんぞり返った瞬間、はい、負け確定です(笑)。
本部が用意してくれたものは、あくまで“スタートライン”。そこから先、どうやってお客様を呼び込み、セラピストを採用し、店舗を育てていくかは、オーナー自身が自分の頭で考え、手を動かすしかないんです。
ホットペッパービューティは「入門編」にすぎない
もちろん、美容・健康業界の集客といえばホットペッパービューティ。求人といえばリジョブやIndeed。
「広告出しました!はい終わり!」…そんな風に思っていた時期が私にもありました。
でも現実はそう甘くない。これらの広告は、いわば「入門編」なんです。
たしかにある程度の効果は出ます。細かく丁寧に運用していけば効果は抜群です。
でも、応用が効かない。どれだけ原稿を書き直しても、どれだけ写真を入れ替えても、媒体の枠の中で戦わざるを得ないんです。
動画を使うこともできないし、表現も制限されています。
「え、他に手はないの?」
「もっとお客さんに直接アピールできる場所はないの?」
そう考えたときに行き着くのが、Google広告とランディングページ(LP)です。
ここからが“中級編”であり、そして“無限の可能性”が広がる世界。
LPを作るスキルはオーナーの「マストスキル」になる
「LPって何?」という方もいるかもしれません。
簡単にいえば、「そのページを見た人に予約や問い合わせをしてもらうための特化型ページ」です。
よくある一枚で縦にズラーっとながいページを見ることがあると思います。あれがランディングページです。どこかの媒体からそのページに飛んできてもらう。
広告を出して、このLPに誘導して、興味を持ったお客様に予約をしてもらう。
つまり、「広告 → LP → 予約」という導線を自分で作れるようになる。これが、これからのオーナーに求められるスキルです。
「いやいや、そこまでやる必要ある?」
そんな声が聞こえてきそうですね。
でもあるんです。めちゃくちゃあるんです。
なぜなら、今の時代、経営って“やれること全部やって、やっとトントン”くらいの難易度だから。
お店を続けるだけでも大変。気を抜けばあっという間にお客様もセラピストも離れていってしまう。
「このままで大丈夫かな?」と毎日、予約画面とにらめっこしているオーナーさん。…はい、あなたです。私もです(笑)。
だからこそ、今まで「広告代理店に任せていた」「専門業者にお願いしていた」ことを、“自前でできる”ようになることが、とんでもない武器になるんです。
自分で広告を出せるって、最強じゃない?
Google広告、Meta広告、Instagram広告――
正直、最初は「何だこの呪文みたいな単語…」とチンプンカンプンでした。
でも最近気づいたんです。
これって、一昔前の「ウェブサイトを持つ」という感覚に似てるんじゃないかって。
「難しそう」
「プロに頼むもの」
「自分には無理」
10年くらい前までは、サイト制作のイメージはそういうものでした。最近ではワードプレスなどで簡単におしゃれなサイトを作ることができるので大分ハードルは下がっています(ですが継続するハードルは相変わらず高い)。
そんな風に見えるけれど、学び始めれば意外と楽しいし、何より自分の手で“売上の鍵”を握れる感覚がでてきます。
広告費をこれだけ使って、これだけの売上が増えたという、できる人にとっては当たり前の話をホットペッパービューティ以外にも広げていくということです。
今、私は「とにかくこのスキルを身につけよう」と決意しています。
だって、もしこれが自分で回せるようになったら、広告費の最適化もできるし、自分の意思でPDCAを回せるんです。外注費も浮くし、広告を自社の資産として運用できる。
それって、最強じゃないですか。
生成AIの力も借りれば、もう少しラクになる
「でも、全部自分でやるなんてムリ!」
はい、その通り。私もそう思います。
でも幸いなことに、今は生成AIという心強い相棒がいます。
文章作成、画像生成、分析…すべてAIが手助けしてくれる。
完全自力ではなくても、生成AIを活用すればかなりの作業を省力化できます。
「一人で全部やれ」ではなく、「生成AIを使いこなせ」という時代なんだと思います。
3年後の経験値が全く変わる
このスキル、今から取り掛かるか、取り掛からないかで、3年後の経験値が全く違うと断言できます。
今、私たちが苦労して広告の仕組みを理解し、LPの作り方を学んでいれば、他のオーナーが「難しそう」と敬遠している間に、大きな差をつけられるんです。
そしてこのスキル、他業種にも応用が効く。
私はフランチャイズに加盟して経営のイロハをちょっとずつ学んできましたが、それらのノウハウは他の業種にも応用できるものです。とくに集客は何と言っても大切です。
リラクゼーションサロンだけでなく、どんな商売でも「広告を出して集客する」というのは基本中の基本。
それが自分でできるようになったら…もう“武器”というより“兵器”です(笑)。
広告事業は、それだけで「商売」になる
そして最後に。
実は広告を出すというのは、それだけで一つのビジネスとして成立するほど“おいしい”分野です。
「広告屋さん」が飯を食えるのは、それだけの価値があるから。
その力を、外部に頼るのではなく、自分の手に収めることができたら?
経営者としてのレベルが一段階、いや二段階上がる未来が見えてきませんか?
私は今、まさにその未来を目指して、コツコツと学んでいます。
「オーナーは店舗経営だけしていればいい」という時代は終わりました。
これからのオーナーは、「LP職人」であり、「広告プランナー」であり、「マーケター」でもある。
そんな多才な“経営者”である必要があるんです。
「難しいな」と思うのは最初だけ。
一歩踏み出せば、意外と楽しい。
そして、誰も手を出していない場所にこそ、チャンスは転がっている。
だからこそ、今日も一歩ずつ。
広告とLPの世界に飛び込んで、未来の武器を自分の手で手に入れようと思います。