オーナーのつぶやき

まずは基本を徹底する

ふと最初の頃の記事を読み直していました。

グランドオープンまでにオーナーが学ぶ12のこと

開業当初はこんなことを考えていたんだ、とあらためて勉強になりますね。

まずは真似るところから

守破離という言葉がありますが、リラクゼーションサロンでもおなじです。経営もそうですし、セラピストの技術習得という点でもおなじです。

初心者の頃の自分はフランチャイズの方針を忠実になぞって経営してきたつもりです。今もその通りなのですが、開業当初は今よりも強く意識していました。

曲がりなりにも店舗経営が安定するようになって、自己流のアレンジを加えたいという気持ちが自然と出てきます。自分なりの工夫をする、これはいらないとあまり力を入れないというところもでてきます。

基本をマスターしてからアレンジを加える

一通りやってみたあと、少しずつ自分なりのアレンジを加えても問題がないことがわかっているので、細かいところで自分なりの工夫をしているのです。

それができるのは、まずは「型」どおりに頑張ってきたからなのです。

自分が納得できないやり方があると即座に分かったとしても、まずはそれを受け止めて成功のために近い方法で仕事をするということが大切です。

例えば、あえてIT化していない部分があったとして、それはもしかしたら誰でも簡単に管理できる方法として採用されているのかもしれません。

IT化は、かかわる人すべてが一定の知識をもっているからこそできることです。

もしできない人が一人でもいたらそのシステムを導入することはできません。一番低いレベルに合わせるしかないのがIT化の基本です。

当店でも現金の取り扱いのルールは単純なやり方をしていましたが、IT化して牽制体制を作りながらオーナーの私が楽をできるように改良しています。

また、チラシのポスティングも最初はよくやっていましたが、最近ではウェブからの集客に切り替えています。

最初は基本通りやって、そこから応用していく。

うまくいくビジネスというのはトータルのバランスでうまくいっているものです。うまくいくための発想がいたるところに隠されているもので、全般をよく理解するまでは一部の部分だけ改良して上手くいかないかも知れません。

特にフランチャイズビジネスは全体がパッケージ化されていますので、まずはその通りやることです。

経営スキルは業界を問わない汎用ノウハウ

一方、リラクゼーションサロンの経営という意味ではフランチャイズではノウハウを教えてもらうことが出来ますが、経営をするからには学ばなければならない事項はそれ以外にも山盛りです。

所得税・住民税・社会保険料の手続き、助成金の申請方法、人のマネジメント方法、ブログでのSEOのあげ方、資金調達方法などは次にもう一つ店舗を作ったとしても、新しいビジネスをしたとしてもそのまま流用ができるノウハウです。

こうした知識はどんな仕事をするにしても経営のコツとして自然に身に付いてしまいます。いや、この知識を引き継ぐことが出来ずイチからビジネスを毎回立ち上げていたら体がもちません。

つまり、特定のビジネスに特化したノウハウは謙虚に一から学びつつ、それ以外のバックヤードの仕事は汎用スキルとして使うというのがこれからの私の仕事の仕方になります。

初心にもどって学ぶことが出来るか

となると別の問題が出てきます。

前回の成功体験やプライドが邪魔をして、すなおにそのビジネスの基本を取り入れることが出来なくなるという問題です。

これまでは自分がこのやり方でやってきたから、アレンジを加えたほうが上手くいく。そういう誘惑にかられます。

いわばショートカットしたくなるのです。

でも、そこはグッと自制して、謙虚に自分のやり方を捨てて、まず教えてくれる人の基本通りにやる。

頭では分かっているんです。

それでも、教えてくれる人が自分よりも若い人だったら、どうでしょうか。年の差を意識することなく、見下すことなく、一から学ぶ姿勢を徹底できるでしょうか。

年をとればとるほど、成功すればするほど、基本を謙虚に学ぶというマインドを持ち続けることが難しくなります。

初心忘れるべからずといいますが、同じ道で経験を積んだ場合だけではなく、新しいことをする場合にもあてはまる言葉です。

マインドはビジネスでの成功に大きな影響がありますので、初心を忘れずに仕事をするという習慣はこれからも忘れずにいたいものです。

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