サロンを運営していると、「もっとマーケティングに力を入れたいけど、施術のクオリティも落とせない…」よくある悩みです。
リラクゼーションサロン経営においてマーケティングとサービスレベルは車の両輪のようなもの。それぞれ単体で頑張っても、もう片方が欠けていればサロンは前に進めないんですよね。今回は、この両輪をどのようにバランスよく育てていくかについてお話ししたいと思います。
なぜ両輪が必要なのか?
マーケティング
新規のお客様を呼び込み、サロンの存在を知ってもらうための仕組みづくり。SNSやブログ、チラシ、Web広告などで「ここに行ってみたい」と思わせるきっかけを作ります。
求人でいえば、新しく店舗で働いてみたいと思ってもらえるような応募ページの作成、広告媒体への露出を増やします。
サービスレベル
実際に来店されたお客様が「ここに来て良かった」「また来たい」と思えるような施術や接客、空間づくりのクオリティのことです。いわば、サロンの“実力”とも言えますね。
これらの両方がしっかりと整っていると、新規のお客様が来る → 喜んでリピートしてくれる → 口コミでさらに評判が広がるという好循環が生まれます。逆にどちらかが欠けていると、サロンがうまく前進できず、経営の安定にも影響が出てしまうんです。
両方の視点を持つのは、実は難しい
とはいえ、サロンの現場を見ると二つの視点を同時に持つのは至難の業ですよね。
セラピストの視点
日々、目の前のお客様に集中して施術をするのが仕事。カウンセリングや施術クオリティを高めるために勉強や練習を重ねることで精一杯。マーケティングの施策を考える時間や余裕はあまりないのが現実です。
マーケティング業者の視点
広告運用やSNSの活用法を詳しく知っている一方で、サロンにおける実際の施術や接客については深く理解していないケースが多いです。「サロンに合った提案ができるか」というと、どうしても限界があったりします。
結果として、この両方の視点を同時に持てるのは経営者だけなんですよね。そこがサロンオーナーの大きな役割でもあり、難しさでもあります。
両輪をしっかりと育てるために意識していること
振り返ってみると自分はこんなことをしているなあというのを備忘的にまとめてみますと以下になります。
マーケティングの基礎を知る
・自分でSNSやブログを更新してみる
・メルマガを配信してみる
・公式LINEを課金して使ってみる
・お客様アンケートを取ってみる
…など、小さな施策でも自分でやってみることで、数字の見方やお客様の反応がわかるようになります。
サービスレベルを高め続ける
・セラピストの研修や勉強会を定期的に行う
・お客様の要望を集約し、施術や接客に反映する
・サロンの空間づくりや備品にもこだわりを忘れない
現場でのクオリティアップに常に気を配ることが、サロンの価値を支える大黒柱になります。
両輪の“バランス”を意識する
いくらマーケティングでお客様が増えても、施術や接客の質が追いつかないとリピートしてもらえません。
逆に、施術や接客が素晴らしくても、新規のお客様が来ないと売上は伸び悩む。どちらが弱い時期なのかを見極めて、計画的にリソースを配分する意識です。平和島店は現在は施術や接客を高める段階です。
長く愛されるサロンになるために
マーケティングとサービスレベルは、まさに車の両輪のようなもの。
- 一方が強化されても、もう一方が弱いとサロンは前に進みにくい
- 両方をバランスよく育ててこそ、ずっと愛されるサロンになれる
セラピスト目線では“施術のこと”に夢中になってしまいがちですし、マーケティング業者目線では“集客の数”ばかりにフォーカスしがち。でも、サロンをトータルで見られるのは経営者だけなんですよね。
サロンオーナーは、両輪のバランスを取りながら一歩ずつ前に進む、そんな“舵取り”が求められている商売です。