経営を続けていると、ふと「このままじゃダメだ」と感じる瞬間がありますよね。日々の売上やスタッフの様子を見ながら、「なんとかしなきゃ」と焦る気持ちが込み上げてくる。
実は、その危機感こそがオーナーを一番突き動かす原動力です。
どんなときに「このままではまずい」と思うか
売上が伸び悩んでいるとき
月末の集計を見て、「先月と変わらない…いや、むしろ下がってる」という事実に直面すると、やっぱり危機感が募ります。
既存のお客様だけに頼っていては成長が止まってしまうと思うと、「何かしなきゃ」という気持ちが自然と湧いてきます。
スタッフのモチベーションが低下しているとき
セラピストが疲れていたり、新しい施術や学びに対して消極的になっていたりすると、「このままではサロンの魅力が下がってしまう」と感じます。
スタッフが元気に働いてこそお客様に良いサービスが提供できるので、そこにピンと来るとすぐに対策を考え始めます。
時代や環境の変化に取り残されそうなとき
コロナ禍や景気変動など、サロンを取り巻く環境が大きく変わることがあります。
何も手を打たないと、どんどん厳しい状況に追いやられそうな予感がする。そんなときも、「このままじゃやばい」と感じて行動を起こすトリガーになります。
危機感が行動のスイッチになる
「このままではまずい」という感情が湧くと、不思議と普段以上に行動力が増します。オーナーの行動力というのは、従業員には理解できない危機感からでてきているのです。例えば以下のような行動が考えられます。
- 集客施策を見直す
これまでの方法を捨てる勇気を持って、新しい広告やSNS活用にチャレンジする。 - スタッフ教育や研修を強化する
新しい施術技術の習得や定期ミーティングの導入など、サロンの“底力”をアップする仕組みづくりを始める。 - 経営者自身の学びを深める
セミナーや本から知識を得て、自分の経営スタイルを客観視する。そして新しいアイデアを取り入れてみる。
こうしたアクションは、平穏で特に危機感がないときには、なかなか腰が重くなりがちです。だけど、「まずい!」と感じたときこそ、普段のルーティンを抜け出し、抜本的に状況を変えようと動き出すきっかけになります。
危機感をプラスに変える思考法
“恐怖”を“チャンス”に変換する
「このままではまずい」と感じるということは、まだ打開策を考えられる余裕があるとも言えます。問題の本質を捉え、どのように動くかをクリアにすれば、危機感がむしろ前向きなエネルギーに変わります。
自分でコントロールできる部分に注目する
景気や世の中の動きなど、コントロールできない要素に振り回されると疲れてしまいます。オーナーとして注力すべきは、自分が変えられる範囲。サロン内のルールや研修制度、SNS発信など、自分の手で改良できるところに集中すると成果が出やすいです。
スタッフや周囲と共有する
オーナーだけが危機感を抱いていても、スタッフとの温度差が大きいと一体感が生まれません。「このままではまずいんだ」と思う理由や危機感を、一度スタッフと共有してみることで、チーム全体が同じ方向を向きやすくなります。
まとめ
リラクゼーションサロンの経営は、なかなか楽観だけでは乗り切れないことも多いです。だからこそ、「このままではまずい」という感情が湧いたときに、それを行動の起爆剤に変えていくことが大切です。