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採用(B to B)であることを意識して日々の仕事を組み立てているか

採用活動をしていると、「なかなか思うように人が集まらない」と感じることがあります広告をずっと出しているのに、全く採用につながらない。

苦しい中お金をリジョブやリクルートに払っているのになぜ応募がないのだろうか。もう払うの辞めたい、でも辞めたところで採用ができるようになるわけではない。なんとか続けなきゃ。

正直そんな心理状態で求人を今でも出しています。

以前「セラピスト求人の採用は、B to Bのようなもの」という記事を書いたのですが、当時はその本当の意味を理解できていませんでした。そのお話をしようと思います。

B to Bという考え方

B to C(一般のお客様向け)とは違い、B to B(企業間取引)は契約までに長いプロセスがかかります。

セラピストの採用も同じで、「求人を出したから、今すぐ来てくれる」というものではありません。前回の投稿では個別の対応が必要という話をしていました。

しかし、それだけでは足りません。応募から入社に至るまでには、候補者自身の検討や準備の時間が必要です。それは少なくても2~3ヶ月、長ければ半年~1年くらいかかります。

集客と採用の決定的な違い

サロンの集客は「今すぐマッサージを受けたい人」が対象。だから広告やキャンペーンを打つと、反応は早いです。今すぐマッサージを受けたい人の目に留まるようにすれば自然とキャンペーンの効果は出ます。


一方で、セラピストの求人は違います。仕事を辞めて今すぐ働けますという人は少数派です。

これまでの私の経験からして、在職中から仕事を探している人がほとんどです。応募してくるときにはある程度退職の方向性は決まり、どこにしようかな?ということを選んでいる人が多いです。

ということは、広告を出し始めたときには、まだ本気でセラピストになろうとまだ思っていないけれどもいろいろ情報収集をしているという段階から相手にする、という考えで広告運用していく必要があるのです。

検討段階から、次第に絞り込んでもらうよう判断材料を提供していき、次第に選んでもらうという考えが足りませんでした。

「いますぐ働きたい」というより、転職や人生のタイミングに左右されることが多く、今すぐ決断できる人は少ないと考えたほうがいいです。

かといって、自分も具体的にまだリソースとしてどのような力を割いて、採用活動にさらに力を入れればいいのかまだ検討中です。難しいですが頭に汗をひたすら書いて考え抜くしかありません。

少なくとも、求人原稿を書き直すだけでは足りないです。

採用には“待つ力”が必要

採用活動は「短距離走」ではなく「マラソン」です。

候補者の検討期間は長く、私たちがコントロールできるものではありません。転職のタイミング、お子様のタイミング。

当店で働いてくれているスタッフも、タイミングがあったから当店で働いてくれている人ばかりです。

大切なのは、長い検討時間の中で「継続的に情報を届け続けられているか」ということ。

サロンの雰囲気や働く人の声、オーナーの想いを発信し続けることで、少しずつ信頼が積み重なっていきます。

もちろん、なんとなくはやっています。でも、数字に出なくても伝わっている人には伝わっているんだという強い信念をもって日々の仕事をしているかどうかは大きな違いです。

実際の失敗と成功から学んだこと

失敗談:焦って採用した結果

過去には「今すぐ人手が欲しい」と焦るあまり、明らかにセラピストの適性がない人を採用してしまったことがありました。

やる気はあったんですよ。

ですが、入社早々いろいろありまして、結果は早期退職…。

数十万円の研修費や人件費、そして先輩スタッフが割いた時間がすべて無駄になってしまいました。採用の難しさを痛感すると同時に、焦りは一番の敵だと学んだ出来事です。

成功談:情報発信がご縁をつないだ

一方で、別のケースでは逆のこともありました。仕事を探しているときからこのブログを含め、当店の発信をずっと見てくれていた方がいました。

「お店の雰囲気やオーナーの想いを事前に知っていたから安心して応募できた」と話してくれて、入社後も非常にスムーズに馴染んでくれています。

何カ月も何年もブログをかいていたからこそそのような結果につながったのかもしれません。

今ではサロンの主要メンバーとして活躍してくれていますが、これはまさに“継続的な情報発信”が実を結んだ成功例だといえます。

数字にすぐに出ないので焦りがちですが、当店のような5ベッドクラスのサロンが採用できるのは多くても3~4名です。

正しく行動していれば、いつかは刺さっている人に届きます。そしてしっかりと情報を発信していればその情報発信に共感してくれる人が応募してきてくれますので、その意味でも効果があります。

まとめ

採用はB to Bと同じで、成果が出るまでに時間がかかるもの。だから焦る必要はありません。


「知ってもらう → 興味を持ってもらう → 信頼してもらう」
この流れを意識しながら情報を発信し続けることが、未来のスタッフとのご縁をつなぎます。

採用は短距離走ではなく、マラソン。
焦らず、着実に。これが私の経験から出た結論です。

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