面接で気づいた「余裕の重要性」
先日、セラピストの方と採用面接をしていました。その時ふと、「やっぱりオーナーに余裕がないと、何事もうまくいかないな」と強く感じました。
最近の私は、時間的にも気持ち的にも余裕がなく、アイデアも湧きにくくなっていました。そんな中でほんの少し心のゆとりを取り戻したタイミングで面談をしたところ、自然と落ち着いて話ができたのです。
サロンの発展とともに増える仕事量
想定していなかった業務の増加
サロンが発展してくると、開業当初には想像していなかったことが次々と起こります。
特にバックヤード業務は複雑になり、一つひとつの作業量が増えていくため、オーナー一人では対応しきれなくなります。
気づけば膨れ上がる実務
出退勤管理、給与・インセンティブの管理、経理仕訳、売上データ確認、保険関連の手続き、採用活動、問題顧客対応、キャンペーン企画、メルマガ、インフォ更新、キャンセル処理…。
どれもやろうと思えばできる作業ですが、積み重なるとあっという間に時間が奪われます。
判断がオーナーに集中する現場の問題
ルールがなければ混乱する
現場からの「こういう時はどうすればいいですか?」という質問も増えてきます。
その都度答えているとルールがぶれ、対応スピードも落ちます。結果的に、最初からルール化しておく仕組みづくりの重要性を痛感するようになりました。
オーナーが抱え込むことの限界
仕組みがないまま進むと、オーナーだけがどんどん忙しくなり、時間も心も削られます。
今まさに私が直面している課題で、自分の時間をどう確保するかが大きなテーマになっています。
組織が自律しないと生まれる悪循環
人を信じて任せる段階に入る
最初は何でも自分でやることが大事ですが、サロンが一定規模になったら、任せる勇気が必要になります。
任せる体制が整っていないと、スタッフの不満が少しずつ溜まっていきます。
不備が続くと浸食される信頼
事務作業のミスや遅れは、小さなようでいてスタッフには大きなストレスになります。
それをオーナーが頻繁に顔を出してカバーできる場合はいいのですが、私のように店舗へ行く時間が少ない場合、その方法では乗り切れません。
次第に信頼が失われていく原因になります。実際それが原因で早期退職してしまった方もいるので、本当に反省しています。
忙しさが奪う“オーナーらしさ
辞める人が増え、採用コストが増大する
体制づくりを怠ると、人を増やしてもすぐ辞めてしまい、売上は伸びず採用コストだけが増えていきます。
オーナーは忙しいまま、儲からないまま…。
「いったい何のために仕事をしているんだろう」と感じてしまう悪循環が生まれます。
心を亡くすと書いて“忙しい”
忙しすぎると、その人の良さが出せなくなります。
まさに“心を亡くす”状態で、先々のことを考える余裕もなくなり、採用やキャンペーンのアイデアも浮かばなくなっていきます。
今の私も、まさにその状況に近いと感じています。
仕組み化がオーナーの「暇」をつくる
少しの余裕が大きな違いを生む
先日の面談で少しだけ余裕を取り戻したことで、冷静に話ができた自分に気づきました。
やはりオーナーが心身にゆとりを持っていないと、面談も採用も組織づくりも、何一つうまくいきません。
複数店舗オーナーこそ「暇」であるべき
実務を手放し、オーナーが“暇”になることで初めて、サロンはいい方向に回り始めます。
特に複数店舗を持つオーナーほど、自分の時間を確保することが最重要だと感じています。
最後に:仕組み化でゆとりを取り戻したい
何とか仕組み化を進め、心にゆとりを持てる状態に戻したい。
最近はその思いがますます強くなっています。
余裕こそが、サロンを良い方向に導くための大切な土台だと実感しています。
