オーナーのつぶやき

オーナーは3ヶ月先を読んで行動する――今の成果は“前月までの仕込み”で決まる

リラクゼーションサロンを円滑に経営し、お客様とセラピストにとってより良い環境をつくるためには、常に3ヶ月先を見越して行動することが大切だと感じています。今回はその理由と、実際にどのように前もって準備をしているのかをお話ししますね。

次の季節を常に意識したキャンペーンや研修

リラクゼーションサロンにおいては、お客様が「どのタイミングでどんな施術を求めるのか」を把握するのが重要です。

  • 春は新しいスタートに向けたリフレッシュ需要
  • 夏は冷房や暑さによるむくみ、冷え対策
  • 秋は夏の疲れのリカバリーや免疫力アップ
  • 冬は乾燥対策や温めメニュー …などなど

こうした季節ごとのニーズを踏まえてキャンペーンやメニュー企画、チラシ、SNS投稿の内容を早めに考えておくと、集客計画が立てやすくなります。

同じく、セラピストの研修においても季節によって求められる施術スキルが変わってくるため、どんな技術をいつ習得させておくかを考えておくと、実際の繁忙期に慌てなくて済むんですよね。

「その月にできること」は限られている

オーナーが、その月になってから「今月はどうしよう…」と考え始めても、実はできることは限られています。

  • 広告の掲載タイミングや制作物の納期
  • セラピストのスケジュールや研修計画
  • キャンペーンの告知期間や準備期間

いずれも前月までの仕込みがあってこそ、スムーズにスタートできるものばかり。「さぁ、今月は何かやろう!」と思ったときには、もう実行できる時間がほとんど残っていない…なんてことばかりです。

私自身も、開業当初は「あれもこれもやりたい!」と焦ってしまい、結果的にうまくいかなかった経験があります。それ以来、どんな施策でも少なくとも3ヶ月前に考え始めるようにしました。

セラピストの育成は特に時間をかけて準備を

リラクゼーションサロンの要となるのが、やはりセラピストの存在。
彼ら・彼女らが最大限の力を発揮できるようになるためには、しっかりと時間をかけて研修を行うことが欠かせません。

  • 新人研修のカリキュラム作成と実施スケジュール
  • シーズンごとの技術アップ研修
  • 接客・カウンセリング力向上のロールプレイ

これらを行うには事前の計画が必須です。マッサージの仕事は人を雇えば明日から働いてもらえるというものではありません。とくに技術面は「今日研修して、明日できるようになる」というものではありませんよね。

セラピストが安心して学びを深められるよう、新しい技術を習得する際には少なくとも1〜2ヶ月前から研修日程を決めて、準備を行っています。

そうすることで、サロンが繁忙期を迎えるときにはスキルが整ったセラピストたちがフル稼働できるのです。これを書いている2025年1月は、あたたかくなってくる4月にセラピストが新しい技術を身に着け、たくさんのお客様に満足していただけるように準備しています。

3ヶ月先を読むクセをつける

私が意識しているのは、月の初めに「3ヶ月後はどんな状況になっているか」をイメージしてみること。

  • 3ヶ月後に予定しているキャンペーンはどんな内容か
  • そのために必要な広告や制作物の進捗はどうなっているか
  • セラピスト研修はどのタイミングで、どの内容をやるのか

ざっくりとでも全体像を把握しておけば、今月やるべきことが明確になります。

そして、日々の忙しさに追われていても、「あ、そうだ、3ヶ月後にあれがあるから今はこれを進めておかなきゃ!」と自分に言い聞かせることができるんです。

まとめ:仕込みがすべてを決める

  • 次の季節を意識し、キャンペーンや研修は3ヶ月前から準備を始める
  • その月にできることは限られるので、前月までの仕込みが大事
  • セラピストの育成には特に時間が必要なため、ゆとりをもった計画を立てる

オーナーが今やるべきことは、実は3ヶ月後のサロンのための“仕込み”だったりします。目先のことに振り回されがちですが、そこをグッと意識して準備に時間をかけることで、余裕をもって施策を進められるんですよね。

結果的に、お客様にもセラピストにも喜ばれるサロン作りにつながっていくと信じています。

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