サロンを経営していると、つい考えてしまうことがあります。
「このメニュー、どうして出ないんだろう?」と。
メニューを作るときは、どれもお客様に喜んでもらいたいと思って開発しています。
少しでもリラックスできる時間を過ごしてもらいたい。
そして、スタッフが新しい技術を覚えることで成長してほしい――そんな想いでつくっています。
でも、実際に始めてみると、思ったほど予約が入らないメニューもあります。
出ない理由は“お客様視点の欠如”
その原因は、突き詰めると結局「オーナーのせい」だと思っています。
どんなに良い内容のメニューでも、
お客様から見て「何が良いのか」「どんな効果があるのか」が伝わらなければ意味がない。
肩こりに悩んでいるお客様には、
「肩こりが楽になるメニューです」と、はっきり伝わらないといけない。
「癒されます」「リラックスします」だけでは、今の時代、響かないのかもしれません。
お客様視点で考え抜く
お客様は、メニューそのものではなく「結果」にお金を払います。
だから、オーナーとして「そのメニューはお客様のどんな悩みを解決するのか?」を、徹底的に考え抜く必要があります。
ただし、真面目にうんうん考え込んでも、なかなか正解は見えてきません。
むしろ、気楽に考えて、試してみる方がうまくいくことも多いです。
当たるかどうかは、お客様が決める
どんなに「これは絶対人気が出る」と思っても、
実際にやってみないとわからないのがメニューづくりの難しさです。
当たるかどうかを決めるのは、いつだってお客様です。
だからこそ、数をこなしながら、自分たちなりの“正解”を探していくしかありません。
現場の努力を活かすために
スタッフが一生懸命に練習して、時間をかけて習得してくれたメニューです。
それを「出ないまま終わらせる」なんてもったいない。
オーナーとしては、何とかそのメニューが定期的に施術できるように、
打ち出し方を工夫し、お客様に伝わる形に整えていく責任があります。
メニューが出ないのは、スタッフのせいではなく、オーナーの伝え方の問題。
そう思えば、まだやれることはたくさんあります。
試行錯誤を繰り返しながら、お客様に届く言葉と形を探していきたいと思います。
