リラクゼーションサロンを経営していると、学ぶべきことが本当に尽きません。
セミナーに参加してみたり、同業・他業種問わず成功事例を探ってみたり、他店舗の施術を体験してみたり――方法はさまざまですが、私にとって特に効率的なのは「本を読むこと」です。
読書は知らないことに出会える
本には、自分の知らない世界がぎっしり詰まっています。正直、どれだけ読んでも新しい発見だらけです。
最近は、なんでもネットで調べる時代ですが、知識が断片的なこともありますし、信ぴょう性が疑わしいこともあります。本はある程度その内容の信ぴょう性が確保されているので効率がいいのです。
読書をしていると、「自分はまだまだだな」と、いつも気付かされます。
でも、ただ読むだけでは意味がありません。いちばん大切なのは、それを行動に移すこと。行動するからこそ知識は活かされ、結果としてサロンをより良くしていけるわけです。
先日読んだ本の中に、「店舗ビジネスでは、オーナーの想いをMTGスタッフに伝えることが重要」という内容がありました。言われてみれば、まさにその通りです。
情報は伝えすぎるくらいでも、半分伝わればいいほうだ
私自身、これまでにも「こんなお店にしていきたい」「これからはこういう方向でやっていきたい」という話を都度してきましたし、ブログで情報を発信したり、スタッフとこまめに連絡を取ったりもしてきました。
ただ、果たしてその意図がスタッフにどれくらい伝わっているのか?
たとえば、キャンペーンを打つ狙い。平日の昼間にスタッフに取り組んでほしいこと。ブログやインスタを更新する本当の目的。スタッフの皆がそこまで意識してくれているかどうか――正直、未知数です。
ブログに書いていても全員が読んでいるかどうかはわかりません(もちろん、ちょくちょく読んでくれているとは思いますが)。
全部伝わるなんてことを考えるのがそもそも間違いで、半分ぐらい伝えて、あとは何度も何度も伝えていく。この気持ちでいくしかないんです。
あれもこれもと欲張りすぎない
この本には他にもさまざまなヒントがあり、「これもいいな、あれも取り入れたいな」と欲張りたくなるのですが、そこはぐっとこらえます。
“一冊の本から一つの参考になることが得られれば、それで十分”という考え方を忘れないようにしているのです。
その一つをまずは行動に落とし込み、実際に店舗を改善できたならば、それだけで十分「もと」は取れますし、長い目で見れば10倍にもなる価値があるはずです。
オーナーはすぐに行動に移せる
オーナーである私の特権は「すぐに行動に移せる」こと。そこで早速、今月から定期的にミーティングを実施することにしました。
主な目的は、私の想いをきちんとスタッフに共有し、彼らの意見をしっかり聞くこと。さらに、キャンペーンをはじめとした取り組みの意味を改めて共有する場にしていきたいと思っています。
これからも、一冊につき、一改善。その小さな積み重ねがサロンの魅力につながり、スタッフやお客様、そして自分自身の成長に結びついていくのだと信じています。
何より、“知ったこと”を“実践”できるのが、経営者としての大きな強み。これからも心に留めたい言葉です。
「たった一つの材料で十分、欲張らずに行動しよう」
これをモットーに、これからも日々学んだことを積極的にサロンの運営に活かしていきたいと思います。