オーナーのつぶやき

男性の採用がうまくいかない理由

リラクゼーションサロンの職場は女性が主体の職場です。

といっても、男性が勤務してもいいと思います。ただ、当店ではこれまで採用してきた男性が続かなかったことが多く、うまくいかないのです。なぜなんだろうと考えてみました。

まず考えられるのは男性のサロン勤務は副業ありきということです。

ヴィラでフルタイムで勤務してもらうということになりますと、ヴィラの提供する施術のなかではバリ式リンパマッサージを施術することができません。

整体であればオイルをつかったマッサージというのはなく、着衣したまま施術をしますのであまりないのでセラピストの性別の差はありません。

でも、サロンでオイル施術をする場合は、お客様は服を脱ぐので女性のお客様は男性セラピストの施術を嫌がりますし、男性のお客様も男性にオイルマッサージをしてもらうというのは気が引けるという方が多いです。

だから、それ以外の施術ーもみほぐしとかタイ古式マッサージで頑張ってもらうことになりますが、売り上げが正直上がりにくいです。なので正社員として雇ってもそれに見合うだけの成果を上げていただくのが難しいのです。

となると空いた時間を埋める形、例えば土日だけ出てもらうという形ならうまくいくかということで、副業で時々来てもらう場合となり、副業が前提となるのです。

研修時間の確保が難しい

しかし、がっつり本業がある方がサロン勤務を副業で希望される場合、研修時間を確保することがそもそも難しいです。

平日にこられるといっても、仕事の合間に入れるということになりますので、覚えるのに時間がかかります。

連続で入ることができないので、どうしても手順を覚えないのです。

かといって我々も土日を研修に割くことはできません。土日はお客さまがたくさんご来店される稼ぎ時です。この時間に稼働していないとお店が黒字にならず、結局みんなが不幸になります。

なので、平日にどうしても研修を割り振ることになります。しかし、平日昼間に働いている人だと、こちらも研修スケジュールを組むことがとても難しいです。

何とか調整してみましたこともありますが、うまくいきません。覚えて定着するプロセスに時間がかかります。

体力に自信があります、は応募される方、みんないいます

もうひとつの問題は、体力の問題です。

男女問わず、セラピストに応募する方は体力に自信があります、とみなさんおっしゃるのですが、体力には自信があっても副業という形で休暇がない生活がずっと続くというのは大変なことです。

お金に相当困っているとか強いモチベーションがないとつづきません(一方、目先のお金に困っている人を採用するのもあまりいい経験がありません)。

本業は売上が上がらないのでダメ、副業でもまとまった研修時間が確保できないのでダメ、また、体力が続かないのでダメ。

その人のやる気がどんなにあっても、条件を満たさないとうまくいかないのです。これは男性が悪いというよりもビジネスの仕組み上そうなっているので仕方がないことです。

これまで冷静に考えてきたことはなかったのですが、これまでの複数人の採用失敗から考えてみると、なるほどうまくいかないよなあと。

もちろん、条件をみたす男性もいるでしょう。そのほか、マネジメントを任せる人材を採用するつもりであれば、採用の視点が違うので問題ではないです。

ただ、同じ条件で現場のセラピストを採用するという視点で比較すると男性のほうが成果が出にくいのです。なかなか男性を採用するのはハードルが高いのが正直なところです。男性には男性に向いた職場が正直、あります。

時々応募があるのですが、育成プロセスのところでひっかかり、選考の途中でごめんなさいとお断りすることがどうしても多くなります。

こうやって理由を棚卸してみると、男性を採用できない理由がわかり、いい人であっても相当ハードルを上げるしかないということがわかり迷いが少なくなります。

ドライと思われるかもしれませんが、結局は無理やり働いてもらってもお互いが不幸になるだけですから、なるべくリスクを減らすしかありません。

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