最近、業務の合理化について、あらためて考える時間が増えています。
できることは外注し、仕組みに任せていく。これはここ数年ずっと意識して取り組んできたことです。
実際、経理や事務、定型的な作業については、かなり手放せるようになってきました。
それでも、どうしても「ここだけは任せきれない」と感じる仕事があります。
それが、求人広告づくりです。
求人は「切り取った仕事」では成り立たない
求人も外注できたら楽だろうな、と何度も考えてきました。
実際、世の中には求人原稿を代行してくれるサービスもたくさんあります。じぶんではどうにもならないー、これをうまくやってくれる人に代わってほしいー。
それを任せてくれるようなサービスが目に入ります。
ただ、やってみようと考えるたびに立ち止まってしまうのです。
なぜなら、求人というのは、求人単体では存在しないからです。
研修、教育、評価、定着、日々の現場の空気。
それらすべてと連動して、初めて「意味のある求人」になる。
そこが集客との大きな違いだと、私は感じています。
集客には、ある程度の型や法則があります。
でも求人には、そのサロン固有の背景や価値観が強く影響します。
広告でできるのは、人を集めて応募を増やすというところまでです。応募がないと何も始まらないですけれど、結局そこから先も見据えていないと意味がないです。
例えばインスタグラム。求人用にインスタグラムを使っているところも多いと思います。当店もすこしずつそれを意識して更新するようにしています。
そのインスタグラムも求人広告を意識しながら、それと連動するように作っていかないと効果が出ません。
いつも話していますが、求人広告媒体だけをみて求職者の方は応募を決めるわけではないので、様々な媒体で露出をして、さらにフレッシュに保ち続けなければならないのです。大変ですけど、それができていないと応募には結びつきません。
ただ、当店に応募が沢山来ているわけではないので、できているかといえば怪しいんですけどね。。多分何かが足りないです。
共感の深さは、外からは見えない
もし私が、他のサロンさんの求人原稿を書くとしたら、
きっと表面的には整った文章は書けると思います。現役オーナーなので、文章を書くだけの人よりはオーナーさんの悩みを深いところで共感しながら書くことができます。
でも、そのサロンで働くスタッフの表情やオーナーが日々どんなことで悩み、何を大切にしているか。そこまで踏み込んだ共感を、文章に落とし込むことはできません。
どんな人に来てほしいか。同じリラクゼーションサロン、おなじヴィラであってもオーナーさん毎にちがいます。
そして、同じオーナーさんでも、オープニングスタッフにもとめるものと、数年たってから応募するのでは求めることが違います。サロンの雰囲気が出来上がってくれば当然それに合った人でないと長続きしないからです。
求人広告がそれらのことをしてくれないのは悪いことではありません。
ただ、今の外注サービスの多くは、そこまでを求めていないだけだと思いますし、できません。
でも私は、求人には「通ったメッセージ」が必要です。どんな風になってほしいか。魅力的であることもそうですけれど、自分の言葉で書くというのが伝わります。
その言葉を書けるのは、やはりオーナーしかいないのだと思います。
求人スキルは、時間をかけて積み上がる
求人がうまくいくようになるまでには、時間がかかります。
数週間や数か月で身につくようなスキルではありません。
何度も書き直し、反応を見て、失敗して、また考える。
応募が来たとしても、来てほしい人ではない。働いてくれたとしても、すぐにやめてしまう。なぜうまくいかないんだろう、どうすれば働く人が来てくれるだろう。悩みに悩んで、その繰り返しの中で、少しずつ求人の精度が上がっていくものだと感じています。
だからこそ、何か月も、何年も苦闘しながら続けてきたオーナーさんは、本当に強い。
私自身は、まだまだその途中にいます。
おまけにトレンドがコロコロとかわります。今まで使ってきた手法が使えなくなってくるのです。
正解が動き続ける世界だからこそ、
今の自分なりの答えを出し続けるしかないのだと思っています。
行動量で、前に進むしかない
正直に言えば、楽な道を選びたい気持ちもあります。お金を出すから何とかしてほしい。忙しいのに成果が出ないときは特にそう思います。でも、求人に関しては、自分で手を動かして、自分のサロンの魅力を言語化する作業からはやっぱり逃げられないなと感じています。
だったら、腹をくくって向き合うしかない。
諸先輩方の背中を見ながら、行動量でカバーしていく。
その積み重ねしか、今の私にはできません。
求人広告を書くという行為は、
「どんなサロンでありたいか」を問い続けることでもあります。
その問いから逃げずに、
これからも手を動かしながら、前に進んでいきたいと思っています。
