オーナーのつぶやき

「お客様とセラピストを最優先に」――オーナーの利益が最後になる理由

私がサロンを運営する上で大切にしているのは、常に「ご来店されるお客様」と「働いてくれるセラピスト」のために考え、行動することです。

結果的にオーナーである私の利益が最後になってしまうのですが、実はそれこそがサロンを長く成長させるための“王道”だと実感しています。今回は、そんな経営スタンスについてお話しします。

お客様への“満足”が店舗の未来をつくる

まず大前提として、リラクゼーションサロンは「リラックスしたい」「癒されたい」というお客様のニーズに応える場所です。

サロンの評判が広がっていくのも、お客様が「また来たい」「知り合いにも勧めたい」と思ってくださるかどうかにかかっていますよね。

落ち着きのあるインテリアや、清潔感の行き届いた施術ルームがあることで日常から離れて非日常空間でリラックスできることや、セラピストが丁寧なカウンセリングや心地よい施術、柔らかいコミュニケーションでもてなしてくれるかどうか。

その総合点で評判が広がるかどうか決まってきます。

こういったお客様の満足度を高める取り組みに、当店では惜しみなく時間と手間をかけています。

広告も効果的ですが、最強の集客方法はお客様が満足してくれることで「次回の予約」や「口コミによる紹介」につながり、結果としてサロンの未来が明るくなるからです。

なので、セラピストには一人一人のお客様を大切にしてくださいといつもお願いしています。

セラピストのモチベーションがサロンの力を底上げする

その満足度を高めるのはなんといっても、セラピストの存在。リラクゼーションサロンにとってセラピストは“要”ともいえる存在です。

どんなに素晴らしいコンセプトやサービス内容でも、実際にお客様を癒すのはセラピスト。それだけに、セラピストが気持ちよく、やりがいを感じながら働ける環境づくりは不可欠です。

技術アップのための研修や勉強会への積極的な投資

カウンセリング力やコミュニケーション力を高めるサポート

働きやすいシフト調整、適度な休憩

これらを充実させると当然、経費はかさみますし、オーナーの取り分は“後回し”になってしまいます。

ですが、セラピストの待遇を大切にすることで長く働いてくれるようになり、そうすればさらに質の高い施術を提供してくれるようになるんです。

そうやって現場が活性化すれば、お客様も喜んでくれますよね。

オーナーの利益は最後、それが最強の「やせ我慢」

正直に言うと、このスタイルをとるのは怖いです。当面の利益は捨てて、先行投資を続けるわけですから。最初は自分の取り分が少なくなること、不安に思ったこともありました。

せっかくサロンを経営しているんだから、もっと利益を増やしてもいいんじゃないか? なんて思ったことも正直あります。

ですが、私が実践してきて感じるのは、「お客様とセラピストが幸せになる仕組みを先に整えたほうが、結局はサロン全体の成長スピードが早い」ということ。

お客様の満足度向上のための設備投資は特に平和島店では完全個室になっており、効果があるなと感じています。また、セラピストの研修費や福利厚生への投資も年単位で見ると着実にサロンのパワーをアップさせます。

いずれも短期的に見ると、オーナーとしては我慢を強いられる場合があるかもしれません。でも、これを投資と捉えて長い目で見れば、サロンの売上はジワジワと安定してきます。その結果、将来的にはオーナー自身の利益も大きくなっていく、という構造になるんです。

やせ我慢の先には、必ず“笑顔”が待っている

こうした考え方でサロン運営をしていると、「オーナーである自分は最後」の状態が続くかもしれません。

しかし、それでもなお「やせ我慢」で乗り越えたその先には、お客様の「ありがとう」とセラピストの「ここで働いていてよかった」の笑顔が待っています。

その笑顔が見えたとき、きっと自分自身も「ああ、やっぱりこれでよかったんだ」と心から思えるはずです。
そして、その笑顔の積み重ねこそが、サロンをより大きく、強く育ててくれる源になると私は信じています。

 

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