オーナーのつぶやき

ホットペッパービューティは使うべきか

最近、ホットペッパービューティをどう扱うべきかを改めて考える機会がありました。
サロン立ち上げの頃を振り返ると、「別に使わなくてもいいのではないか」と感じていたんです。実際使わないで3年くらい店舗を経営していました。

実際、広告を出さなくても一定の集客はできていましたし、私自身もその状況に安心していました。

ただ、あの頃の集客は、今思えばスタッフの力量に強く依存した集客だったのだと気づきました。日々色々な心配事を抱えながら経営している身としては、それすらもリスクに感じるのです。

スタッフの力に支えられていた集客

ありがたいことに、当店には指名を多くいただけるスタッフがいます。
「この人にお願いしたい」というお客様が自然と集まってくれる。
そのおかげで、広告を使わなくてもお店が回っていた時期がありました。

でも、いつも同じメンバーだけで運営ができるとは限らないんですよね。
人にはそれぞれの事情があり、ライフステージも変わります。
長く働き続けてもらいたいと思っていても、常に同じ戦力でいられるとは限りません。

そして何より、スタッフの力に集客が寄りすぎる状態は、サロンとしてのリスクでもあると感じています。

ホットペッパービューティは広告ではなく仕組み

広告費は決して安くありません。
使わずに済むなら、そのほうが費用は抑えられます。

ですが最近は、ホットペッパービューティを「広告」というより、
集客の仕組み化に近いものだと感じています

多くの人がアプリでサロンを探す時代。
完全個室であることも、技術の高さも、丁寧な接客も――
普段ホットペッパービューティでしかお店を探さない人にとっては、アプリの外の情報は届きません。

届いているように見えても、
そもそもアプリ上に掲載されていなければ選択されない
これは厳しい現実ですが、避けて通れない事実だと思っています。

立地を買うのと同じ発想

広告を出すというのは、
駅前の良い立地に店を構えることと似ているのだと気づきました。

家賃は高いかもしれません。
でも、その場所だからこそ出会えるお客様がいる。
生活の導線上にあるから気軽によってくれる。

ホットペッパービューティは、まさにそのオンライン版のようなものです。

費用がかかったとしても、それ以上の集客が見込めるなら、
それは「正しい投資」になります。

経費は経費として割り切る姿勢

ここまで経営を続けてきて、
「避けられる経費」ではなく
「かけることでリターンを得られる経費」を選び取る必要があると気づきました。

スタッフの力に頼るのではなく、
サロンとして安定して集客できる仕組みをつくること。
その一部としてホットペッパービューティがあるのだと、今は自然に受け止められています。

費用はかかるけれど、その分スタッフに安定した施術機会を提供できる。
サロンとしての選択肢を広げられる。
その意味では、経費として割り切る姿勢も大切だと感じています。

集客はサロン全体の安心につながる

広告を出すかどうかは、経営判断としてとても難しい部分です。
でも、私は「スタッフの未来を守る」という視点で見るようにしています。

安定した集客ができれば、スタッフは安心して働ける。もちろんリピートのお客様、指名のお客様はとってほしいのですけれど、それには新規のお客様の大きな分母が必要です。そこから、一定の確率でリピートするお客様になっていただけるのです。

そして新しい人が常に入ってくる状況は、お客様にとっても居心地のいいサロンにつながっていく。

そう考えると、ホットペッパービューティは
使うべきかどうかではなく、
どう活かすかを考えるものなのかもしれません。

そういう観点でみると、まだまだ私のホットペッパー活用術は足りていないようです。うーん、反省することばかり。

これもまた、サロンを仕組みで動かすというのは簡単なことではありませんね。

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