リラクゼーションサロンのオーナーの仕事は地味なバックヤードの仕事がメインです。店長さんを置いているサロンであれば、店長の方が現場のマネジメントのとりまとめをしてくれますが、当方は直接私がサロンを管理しているので、細かいことまでやっています。
人事労務から経理、マーケティングなど裏方の仕事は全部やっています。
それらの中にはやって当たり前の仕事も多く、やっても成果が見えにくいもしくは数カ月後にやっと出てくるという仕事も多いです。例えばセラピストの採用、その後の人材教育などは、サロンの根幹にかかわる重要な仕事ですが、成果が出るのは年単位の努力がいります。
サロンは華やかな雰囲気がありますが、オーナーの仕事は本当に派手さはなくて、コツコツした仕事なんです。人が施術してナンボの商売ですから、人が育たないと話になりません。人はすぐには成長しませんから、すぐに成果がでることを期待せず年間で考えています。
そうしていると耐える時間というかじっくりと物事の推移を見ている時間が勢い多くなります。予定通りうまくいっているかな?と見守る時間です。
そして、気が付けば自分が考えていた通りにお店が成長していき、売上という形で反映されます。
その時は少しうれしいです。
これが施術をするオーナー兼セラピストの方であれば、現場にかかわっていますから現場でお客様と接する楽しさ、お客様に施術で喜んでもらえるという時間をやりがいにして(セラピストは本当にそういう人が多いです)、日々頑張ることができます。
でもオーナー業に特化している人は直接お客様とお話しすることはありませんから、現場の喜びという瞬間はないので、裏方で仕事をしています。
そうはいっても最近は、ヴィラ平和島店に加えて、河内松原駅前店も人が育ってきたなと感じています。
口を酸っぱくして、いつも言っていることが少しずつできてきているので、安定してきています。スタッフもみんな長く働いてくれているので、店舗全体の技術力もあがってきています。
引き続き地味な仕事は多いですが、あと少しで店舗として一皮むけるかなという感じがあります。売り上げが増えたとか、セラピストがそろったとか、何かしら店舗のステージがあがってきたなと感じる瞬間があります。
その瞬間は一瞬嬉しいのですが、そこからまた気を引き締めて新たな目標に向かって走り出すので、またその目標を達成するまで地味な仕事の繰り返しとなります。
一瞬の喜びと残りの淡々とした時間。これは経営者を続けている間ずっと意識して仕事をしていくことになるんだなということが最近身に染みてきました。
でも、すでにたくさんの仲間を迎えて走り出しているのですから、ドンと構えて、キャプテンとして常に店舗に気を配ってさらにお店にできるようにしてまいります。