オーナーのつぶやき

ウェブマーケティングは過信してはいけない

最近とある業者さんから口コミ増やしませんか、というサービスの営業を受けました。

「確実に、口コミが増えます!」という説明だったのでお話だけ聞きました。

サロンの経営課題として口コミが足りていないというのであれば使えるサービスでしたが、当店の現状ではいただいたご提案はハマりませんでした。

さて、こういう提案がお金になるというのはサロン業界のウェブマーケティングが総じて弱いからです。

弱い理由は簡単です。

実際にお客様の体を触って施術したいと言う人が、この仕事に就いているからです。

パソコンを好きでパチパチいじるセラピストはいない

セラピストで、パソコンをいじって何度もウェブサイトの文章を書き直したり、反応率を数字で追い続けることに興味を持つ人は少ないでしょう。

もし私が現業の雇われセラピストならそんな時間あったら施術したり、体の勉強したいと思います。お客さまに癒しの時間を提供したいと思っていても、集客したい!という人はいないです。特に従業員ならなおさらです。

つまり、業界全体でマーケティングをやる人が少ないのです。

ライバルが少ないとも言えます。

だから、ガチンコでウェブマーケティングをすると新規のお客様が増えます。例えばホットペッパービューティーやグーグルmeo対策をすればお客様の数は伸びます。

都心部だとライバルがたくさんいて高いマーケティングレベルを求められますけど、東京でも少し都心から離れた地域ならだと成果を出すことはできます。地方ならなおさらです。

リピーター中心のビジネスモデルにおけるウェブマーケティング

ただ、リピーター中心の当店のビジネスモデルではウェブマーケティングはわき役です。

お客様は、プライベート空間での施術を楽しみに、セラピストとのやり取りを楽しみに当店にご来店されているのです。

一見さん中心の都心や観光地ならそうはいっていられません。初回の方を一定数受け入れ続けることがビジネスモデルの前提になっているからです。

しかし、当店のように近くにお住まいの方が頻繁に利用される店舗であればどうでしょうか。つまりリピーターの方中心のサロンの場合です。

施術やサービスに満足してくださったらリピーターになってくださいます。リピーターのお客様にはウェブマーケティングは意味がありません。

近くで美味しいラーメンやさんないかなと探して、一度美味しかったら2度目は口コミ参考にしないでしょう。

単純なことですが、このことを忘れてしまいます。

マーケティングは基本的に最初の1回の背中を押す、または久しぶりのお客様を掘り起こすことが目的です。

あくまでビジネスモデルの一つの要素

あくまでオンラインマーケティングはサロンビジネスの一つのピースにしか過ぎません。

特に私のように現場にいないと、やることがマーケティング中心になるので、現場のセラピストが頑張ってくれているから売上が立つということを忘れてしまいがちです。

どんなによい口コミが多くても、高いレベルでサービスを継続的に提供してくれるスタッフあって、そして定期的に通っていただけるお客様あってこそのリラクゼーションサロンです。

ウェブマーケティングをやりすぎて、口コミの評価だけ高くて、サービスの質が伴っていないなら逆効果にさえなります。

「実際来てみたら大したことなかった」

そんなサロンにはしたくないです。

ウェブマーケティングはもちろん大切です。同時に、常にスタッフの方がレベルアップしている環境を維持するというバランス感覚が一番大切です。

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