サロン経営をしていて感じるのは、ウェブマーケティングとは「駅と店舗の距離をちぢめるようなもの」だということです。
一般に、駅に近ければ近いほど、人の目に入りやすく、来店していただける可能性も高まります。
だからこそデパートは駅前にあります。
扱っている商品が質の高いものであっても、もし駅から徒歩25分の場所にあったら、そもそも人に見てもらうことが難しくなるでしょう。
さて、店舗ビジネスでは、開業した場所を動かすことはできません。一度そこに投資をしたら5年10年という単位でビジネスをしていきます。
どのくらいお客様がご来店するかはオープンしてからしかわからないこともありますが、立地を間違えると苦労します。見てもらえる場所にお店を構える、お店の存在自体が広告宣伝となるような物件を選ぶのが基本です。
駅前の一等地の家賃は高いですが、その分「目に留まる」「入りやすい」という広告効果を兼ねています。
店舗ビジネスにおける家賃は広告宣伝費が一部含まれていいるのです。
逆に、駅から離れた場所であれば家賃は安いですが、その分「広告費」で人に知ってもらう工夫をしなければ集客は難しい。
では離れた場所ではどうしようもないのかというと、物理的に動かすことはできなくても、事実上場所を動かすのと同じ効果を持つことはできるのです。
それがマーケティングです。マーケティングにはオンラインとオフラインがありますが、ここではいずれも含めて考えます。
駅から遠くても、ホットペッパービューティ―に掲載する、チラシを配る、SEOで上位に載せる、instagramで拡散するなど、様々な手段でお客様に知ってもらうことができます。
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ホットペッパービューティーに出稿する
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SEO対策で検索に強い記事を発信する
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MEO対策でGoogleマップに表示される工夫をする
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SNSやチラシで来店のきっかけをつくる
といった活動により、駅から離れていても、あたかも駅の近くにあるような効果をもたらすことができるのです。
もちろん、施術の質が良くてリピートしていただけるのが理想です。
しかし、質と価格だけでお客様がお店を選んでいただけるわけではありません。
プロ野球観戦の際に、球場までの道のりで焼きそばや枝豆が売られていることがありますが、それらは一級品なのでしょうか?
コンビニエンスストアに売られている商品の商品は最高においしいのでしょうか?
まずは「知ってもらう」「選んでもらう」ことが大切で、そのための橋をかけるのがマーケティングの役割だと思います。
結局のところ、マーケティングとは立地という固定条件に対して、どのように距離を縮める工夫をするかということです。
