他人に意識が向きそうになったときに気づいたこと
サロン運営を続けていると、どうしても周囲のお店の動きが気になる瞬間があります。
隣のお店は繁盛しているのだろうか、もっと何かしなければいけないのではないか――
そんなふうに外側に気持ちが揺れる時間がどうしても出てきます。
でも、そのたびに感じるのは、結局は自分の状態こそがすべての土台になるということです。
心がザワついていると、他人の動きが必要以上に気になってしまいます。
落ち着いているときは、外の情報に振り回されず、自分の軸で考えられます。
特別なことではなく、当たり前を続ける難しさ
経営というと、つい特別な取り組みをしなければ成果につながらないと考えがちです。
ですが実際には、難しいことをするより、当たり前のことを続けるほうがはるかに難しいと感じています。
例えば
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店内清掃を毎日欠かさず行う
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お客様への返信を遅らせない
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シフトの管理を丁寧に行う
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施術レベルを一定に保つために練習を続ける
どれも特別なことではありません。
むしろ、どのサロンでもやればできることです。
しかし、この当たり前を一か月、三か月、半年と続けられるかどうかで、サロンの安定感は大きく変わります。
だからこそ、自分自身が整っていなければ積み重ねが途切れてしまうのです。
他のサロンを見るか、見ないかの判断基準
もし周囲のサロンを見て気持ちが揺さぶられてしまうのであれば、見ないほうがいいと思います。
他店と比較して焦りが生まれるくらいなら、自分の心を守ることを優先したほうが健全です。
ただし、
ここは素敵だな、この部分は取り入れたい
と前向きな姿勢で学びに変えられるのであれば、他店を見ることは有益です。
つまり大切なのは
他店を見る理由が焦りなのか、学びなのか
その違いに気づいておくことだと感じています。
多くのサロンは特別なことをしていない
よく考えてみると、繁盛しているサロンが何か特別な施策をしているかと言えば、そうでもありません。
SNSの投稿、施術スキルの向上、丁寧な接客、ホットペッパーの更新、キャンペーンの企画など、どれも基本的なことばかりです。
例えば
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SNSを毎日更新している
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技術練習を月に数回ではなく週に数回行っている
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ホットペッパーの予約枠を毎日微調整している
このように、繁盛サロンは誰でも知っていることを、誰もやりきれないレベルで徹底しているだけなのだと感じています。
結局は、やるべきことが明確で、やる理由もわかっていて、そのうえで続けられるかどうか。
だからこそ、サロンが繁盛するかどうかは、外側の工夫よりもオーナー自身の気持ちの整い方に大きく影響されるのだと気づきました。
本当のライバルは昨日の自分
周りのお店がライバルのように見えることがありますが、よく考えると、本当のライバルは自分自身なのだと思います。
今日の自分が、昨日より少しでも前に進んでいるか。
やるべきことを淡々と積み重ねられているか。
心が整っていて、目の前の仕事に丁寧に向き合えているか。
その積み重ねが、結果として繁盛店につながっていくのだと感じています。
サロンを良くするための第一歩は、他店を見ることでも、特別なノウハウを探すことでもなく、
自分の状態を整えて、当たり前のことを続けること。
そこに尽きるのだと思います。
