最近、しばらくお休みをしていたスタッフが復帰してくれました。
病気のことなので詳しくは書きませんが、体調をくずしてからの時間は、きっとご本人にとってもご家族にとっても大変な日々だったと思います。
それでもこうしてまた職場に戻ってきてくれたことが、本当にうれしくて、胸の奥がじんわりとあたたかくなりました。
仕事ができるということは、健康が少しずつ戻ってきているということ。
当たり前のようでいて、実は当たり前ではありません。
戻ってきてくれたその姿を見ると、ああ、また一緒に働けるんだと感じています。
離れる理由は人それぞれ
サロンを運営していると、スタッフが一時的に職場を離れる瞬間はどうしてもあります。
女性ならではのライフステージの変化、家族の事情、そして病気。
どれも「ただの退職理由」では片付けられない、ひとりの人生の背景そのものです。
オーナーとして、引き止めることができない事情もあります。
でも、もし戻れる状況になったのであれば、私はいつでも歓迎したいと思っています。
だからこそ、長めにお休みするスタッフには、ときどきさりげなく連絡をするようにしています。
無理に戻ってきてほしいという意味ではなく、「ここにあなたの席がありますよ」という気持ちを伝えたくて。
戻ってきてくれるありがたさ
しばらく働けなかったスタッフが復帰してくれたとき、いつも思うことがあります。
「この仕事は、本当に人の力で成り立っている」ということです。
お客様に施術を届けてくれるのはセラピストで、
店舗を支えてくれるのもセラピストで、
日々サロンにあたたかさを生み出してくれるのもセラピスト。
そのひとりがまた現場に戻ってきてくれる。
それは、言葉にすると小さな出来事のように見えるかもしれませんが、
サロンにとっては大きな希望そのものです。
「環境があるから働ける」という視点
スタッフが戻ってきたとき、私はその裏側にある“家庭の支え”にも思いを寄せています。
病気や子育て、家族の事情――
働き方は人生の影響を大きく受けます。
誰かが健康でいてくれる、家族が協力してくれる、気持ちと体力が戻ってくる。
その積み重ねの上に「働ける」という日常があります。
戻ってきてくれたスタッフの姿を見ながら、
働くということは本人だけの力では成り立たないのだと改めて気づきました。
サロンは帰ってこられる場所でありたい
今回の復帰を見て、私は改めてこう思いました。
サロンは、
人生の変化があっても、また戻ってこられる場所でありたい。
お休みが必要な時期があっても、笑顔で迎えられる場所でありたい。
もちろん、現場の運営とのバランスは必要です。
特別扱いばかりもできませんし、スタッフ全員が安心して働けるルールづくりは欠かせません。
それでも私は、縁のあったスタッフとはできる限り長く関わっていきたいと感じています。
復帰してくれたスタッフの姿を見て、
サロンは人が集まって、人が支え合って成り立つ場所なのだと改めて気づきました。
これからまた新しい日々が始まります。
無理をさせず、できる範囲で、少しずつ。
その過程を一緒に歩んでいけたら嬉しいです。
