オーナーと現場は、見えている世界が違う
今日は「大事なことは何度でも繰り返して伝える」というテーマでお話しします。
サロン経営において、オーナーと現場のセラピストでは、見えている景色が大きく違います。
オーナーは、売上、接客、採用、資金繰り、行政対応など、幅広い領域を横断して見ています。
それぞれの分野で専門家というよりは、浅く広く全体を把握し、バランスを取る役割です。
一方で、セラピストは現場のプロです。
施術や接客においては、深い経験とスキルを持っています。
つまり、
オーナーは“全体を見る人”、セラピストは“現場を極める人”
この役割の違いが前提にあります。
だからこそ、オーナーが伝えたいことが、すぐに現場に伝わるとは限りません。
一度伝えただけでは、まず伝わらない
経営目線で「こうしてほしい」と思うことを伝えても、なかなか浸透しない。
これはどのサロンでも起きることです。
先日の記事で、本当に伝えようと思ったら理由までしっかりお話ししないと意図した通りには人は動いてくれないもの、理由まで伝えるところが指示という話をしました。
それに加えて、何度も話をします。
例えば、インスタグラムの運用。
オーナーとしては、
・お客様にセラピストの人柄を伝えるため
・将来の採用につなげるため
という明確な意図があります。
実際に、応募者がインスタを見て「この人たちと働きたい」と感じて入ってくるケースもあります。
それでも現場からすると、
「やった方がいいけど、やらなくても仕事は回る」
という位置づけになりがちです。
施術は必須ですが、SNSやブログは“任意の仕事”に見えるからです。
だから、一度伝えただけでは動きません。
同じことを、何度でもシンプルに伝える
ここで大事なのは、「何度も繰り返すこと」です。
しかも、難しく言うのではなく、
シンプルなメッセージで、何度でも伝える。
これに尽きます。
オーナーとスタッフでは立場が違う以上、
一度で理解してもらうことは前提にしない方がいいです。
むしろ、
「何回言っても伝わらないのが普通」
くらいに思っておいた方が、気持ちが楽になります。
そして、繰り返す中で少しずつ浸透していきます。
ここで感情的になってしまうと逆効果です。
怒るのではなく、「そういうもの」として淡々と伝え続ける。
これが一番効果的です。
繰り返しが、やがて仕組みになる
同じことを言い続けていると、少しずつ変化が出てきます。
最近、メルマガをちゃんと空いた時間に作業して、配信してくれるようになってとても私は嬉しいです。配信できていることもそうですけど、だんだん店舗にその流れが浸透してきたことが嬉しいのです。
私はすべて店舗の仕事からいなくなるのかオーナーの理想形だと思っています。そのほうがサロンが安定して、楽しく働けるからです。
どんなにオーナーがいい人でも、上司が店舗にいると気が休まりません(笑)
たまに顔を出すくらいがいいのです。
さて、インスタグラム。
最初は「投稿してください」というレベルだったものが、
・どういう内容がいいのか
・お客様目線でどう見えるのか
・いつ投稿するのが良いのか
といった具体的な話に進んでいきます。
だんだんレベルが上がってくる
さらに進むと、
オーナーが主導しなくても、スタッフ同士で考え、改善し、運用が回るようになります。
最終的には、新人に対して先輩が教えられる状態になる。
ここまで来れば、一つの仕組みとして完成です。
ただし、そこに至るまでには時間がかかります。
数ヶ月ではなく、場合によっては年単位です。
そして、一つできるとまた次の課題が出てきます。
そのたびに、また同じように伝え続ける必要があります。
大事なことほど、一度では伝わりません。
だからこそ、何度でも繰り返す。
これはインスタ運用に限らず、すべての経営に共通する話です。
オーナーである限り、この「伝え続ける仕事」からは逃げられません。
でも逆に言えば、これをやり切った先に、組織として回るサロンができあがります。
地道ですが、一番効くやり方です。
