先日経営者の知り合いと話をしていた時に、お客様に刺さるポイント、というテーマで盛り上がりました。
その方はレンガ造りの住宅をオーダーメイドで作られている会社を経営されており、モデルハウスを定期的に作っています。
オーダーメイドで住宅を建てるといっても、イメージが沸かないとオーダーのレンガの家建設に結び付きにくいので、モデルハウスを建設して、お客様に具体的なイメージを持っていただくとのことです。
レンガ造りの家が好きなお客様がそもそも見込み顧客として集まるということで、通常はレンガの家の特徴、例えばレンガの家であればその外観、工法、断熱性能、静穏性や気密性が良かったり、外装のコーティングという話をすると、十分刺さる説明になるということです。
ですが、購入を検討される場合パートナーの方は、そこまでレンガに興味があるわけではない。その場合には別のアプローチ、例えばディズニーランドにある建設物のようなレンガ造りの家をご提案します、というとすごく刺さるという話になりました。
自分はシンプルな説明、機能面で十分お客様に訴求できると考えているけれど、ディズニーランドについて詳しく知っていれば、このような訴求の仕方もある。
その方はディズニーランドはあまりいかないということでしたが、自分が好きとか嫌いとかではなく、経営をしていると常に新しいことに興味をもって、常に柔軟な姿勢を持ちつづけなければならないなあという話になりました。
この考えには私も共感します。
先日、別の取引先で外国の経営者で、スタンドアップコメディのビジネスをされている方がいらっしゃいました。
スタンドアップコメディーは海外では一般的なトーク形式のコメディです。
スタンドアップコメディは、観客の前で直接ジョークやユーモラスな物語を話すパフォーマンスアートの一種です。
一般に、スタンドアップコメディアン(またはコメディアン)はマイクを使用して、独自の視点から日常生活の観察や社会的なテーマ、個人的な経験などを取り上げます。
その特徴は、観客との直接的な対話や反応しだいで内容が代わるということでしょう。コメディアンは観客の反応を読み取りながらパフォーマンスを即興で調整しています。
パフォーマンスをするのも外国の方(日本の方もいます)なら、聞いているほうも海外の観光客ばかり。パフォーマーは観客と直接やり取りしながら場を温めていきます。
日本ですから、日本の食事や文化を海外文化と比較するネタが多めになるのですが、私も「なんで日本料理には香りがないんだ」とか「外国人とみれば、日本人はすぐに納豆はもう試したか?とニヤニヤしながら聞いてくる」とか「カナダ出身と話すと、日本人はなにもカナダのことを知らず話題が止まるのでアメリカ出身とウソをついている」など話を振られました。
そのほかにもここでは到底書けないようなR18トークのオンパレードでしたが、男性も女性も大いに楽しんでおり、何かと息苦しいなかでこのような場で笑うことができるのはいい経験です。
英語ですべて行われる、しかもかなり早口なので英語がわからないとつらいのですが、なんとか80%ぐらいはわかったかなという感じです。
文化的なテクスチャには依存していないので、英語さえ聞き取れれば面白い体験ができます。もちろん笑いの前提条件となっている知識は必要ですが。
さて、話は長くなりましたが、このようなトークショーを体験することで、自分自身の体験も広がりますし、外国人との会話にも慣れていくというメリットもあります。
外国の方を身近に感じると、当店でも外国の人が時々いらっしゃいますので、外国人向けの説明なども書いておかないといけないなあと思ったりもします。
これからも自分の好き嫌いを超えて、様々な体験をしていくことがオーナーにとって欠かせないと思った一日でした。