オーナーのつぶやき

人への投資は遠回りのようで近道

起業してすぐの段階は儲かるとかそんなことを考える余裕もなく、生き残れるかどうか必死です。

商売の先達は、長い時間をかけてノウハウを磨き、固定のお客様をもっているところで新しく商売を始めるのですから、厳しいのが当たり前です。

ライバルよりも頑張らなければ同じ勝負の土俵に立つことが出来ません。

なんとか売上げが立って潰れなくなるーつまり損益分岐点を超えてくると、毎月利益が出るようになってきます。これが予実管理ができるようになった段階です。

ヴィラ平和島は予実管理のフェーズに

前月に予算をたてて、大体どれくらいの売上が上がるか、経費がどれだけかかって利益がどれくらい残るかのそろばんがはじけるようになります。

この状態になってようやくまともな経営になります。そして、この段階からはある程度遊びのお金を作ることができます。

お金を使うのも仕事

一口に遊びといっても様々な意味がありますが、ただ単に遊興に使うという意味ではなく、 ここでは仕事に関係することに、幅広くお金を使うという意味です。

私も小さなマッサージ屋を経営する立場ですので、お客としてどういったマッサージをうけると心地いいのか、サービスの工夫はないか、どんなサービスが今流行っているのかは実際に足を運んで体験するようにしています。

オーナーはお店をセラピストに任せている代わりに仕事につながる、様々な経験を積む役割があるのです。

お金を使うのもオーナーの仕事です。

セラピストの研修に投資

当店のセラピストに様々な研修を受けてもらうことも試みの一つです。

今の売上と利益水準を維持することも大切ですが、どのような投資をすればお客様の満足度が上がり、セラピストも成長するだろうか、と色々と考えを巡らせています。

採用をつづけてセラピストを増やしていくというのは大前提です。

そのうえで、今働いてくれているセラピストへの研修として、今の技術を磨いてもらう時間をとって店舗研修をすることはもちろん、新しい施術を覚えてお客様の悩みを解決するアプローチ方法を広げて欲しいと考えています。

それが将来的にセラピストのためでもあり、店舗にいらっしゃるお客様の満足度をあげることにつながるからです。

タイ古式マッサージの技術を深める

最近では、ヴィラ平和島店ではセラピストの間でタイ古式熱が高まっていることもあり、タイ古式マッサージでも首・肩を中心とした外部セミナーを受講しました。

そのほかにも、地面に座る形で施術するタイ古式マッサージのスキルも覚えて欲しいので、外部研修にいってもらっています。

研修したことがすべて役に立つわけではありませんが、当店のセラピストは外部から学んだことを積極的にシェアしてスキルアップに日々励んでいますから、すこしずつお客様の満足度があがってくるはずです。

資金繰り的にはマイナス、店舗の成長にはプラス

さて、短期的にはこうした取組みは投資資金回収という面では遠回りです。資金回収ではなく、再投資に回してしまうのですからね。

ですが、将来的にはこのような人への投資がおおきな当店の財産になることを信じてお金をつかっています。

どこにいってもメシが食えるセラピストを育てるという信念で今後も投資をつづけていきます。

そうすれば、このお店はどのセラピストさんも腕がしっかりしているという評判になり、お客様がつづけて来店してくださるからです。

リラクゼーションサロンは、人がすべて

最初以外は大きな設備投資がいらないリラクゼーションでは、人への投資がすべてです。

ひとへの投資は遠回りのようで、近道です。

ありがたいことにすこしずつ経営が安定してきましたので、常日頃から程度予算の範囲内で失敗を恐れず様々な試みをつづけていきます。

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