オーナーのつぶやき

働いてくれるスタッフが一人多いか、少ないかがサロンの命運を分ける

これまでリラクゼーションサロンの経営を3年ほどしてきて、改めてこのビジネスは人に尽きるなあとおもいます。

優秀なセラピストをどれだけ育てることが出来るか。それさえできればうまくいきます。

そして優秀なセラピストは自分でどんどん学習していって成長していきます。環境があれば育ってくれるのです。

だから、いいスタッフを採用するだけです。簡単ですね。

さらにスタッフが育てば、自分が現場に行かなくても仕事は回っていきます(裏方の仕事はたくさんありますので、リモートで何もしないでいいというわけではありません)。

では単純に人を増やせばいいかというとそうはいかないのです。

このブログをいつも読んでくださっている方はお分かりの通り、そんな単純なものではありません(笑)

いいセラピストを採用するのは、かなり難易度が高いです。

絶対的なセラピスト勤務者は限定的であり、体力勝負の仕事でかつ接客業で、かつ勤務してほしいのは女性ですから、いつも応募があるわけではありません。

また都内は様々なサロンがありますので、恒常的に人が足りないサロンばかりです。

皆さん応募している人を増やしたい中で、自分のところだけひとがバンバン集まるというのは考えにくいです。違う業界でも人手不足になっています。

そんな中でどうやったら選んでもらえるのか。この店舗で何を学ぶことが出来るのか。自分のライフスタイルにあった働き方ができるか。このご時世、どの店舗もシビアな目で求職者から見られています。

雇ったとしてもすぐにやめてしまうリスクはあります。実際、私もこの3年で雇ってすぐにやめるスタッフが多くて、心折れそうになったことが何度もあります。

未経験の人は一から教えられるといういい点もありますが、いろいろ問題ありのひとも多いのです。働いてからこんなはずじゃなかったというのは未経験者の一定数必ずいます。

経験者限定で募集するサロンの気持ちもよくわかります。経験者であればそこまでイメージとのギャップはないですからね。

なんだかんだとセラピストと取っ組み合いをしながら採用をつづけて、ようやく人が一人増えるかどうかというのがサロン経営の現実です。

働いてくれたとしても、しっかりと成長できる体制、法律労働環境をつくっていないと、一人、また一人とやめていきます。働いてくれている人が来年も働いてくれているなんて、甘い考えは流石に私も持たなくなりました。

常に人が減るという下りエスカレーターを逆走して駆け上がっているという認識を持つくらいでちょうどいいです。

そういう前提を置いて、考えてみますと、やはり成功する店舗とそうではない店舗の差は標準よりも一人多いか少ないかの差だと思うようになりました。

3人ぐらいが平均的な店舗であれば、4人勤務しているのが繁盛店。そうではない店舗は2人。そういうイメージです。

逆に言うと人を増やすというのは総合的にうまくいっていないとできないことですので、働いている人がそれなりにいるということ自体が繁盛店のしるしです。

当店もありがたいことにお客様がたくさんいらっしゃるので、土日は泣く泣く予約をお断りしている状況です。気を引き締めてあと一人平均して多く働いてもらえるように細かい仕事をこなしていきます。

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