リラクゼーションサロンを経営していて思うのは、オーナーと従業員というのは、どうしても完全に対等ではないということです。
力関係があることを理解する
もちろん、働く・働かないを最終的に決めるのは従業員側です。嫌なら辞めるという選択肢もある。そういう意味では、実は従業員の方が強いとも言えます。
ただ、その場の力関係で言えば、やはりオーナーの方が強い立場です。
「あれをやってください」
「これを修正してください」
そう言われたら、従業員側は基本的には従わなければならない空気があります。
だからこそ、オーナーの普通の発言でも、受け取る側によっては圧力になってしまうことがあります。悪気がなくても、パワハラっぽく聞こえてしまうことは十分あり得ると思っています。
なぜお願いするのかを必ず伝える
私はなるべく、修正依頼やお願いごとは文字で残すようにしています。
そして、
- 誰に向けた内容なのか
- なぜお願いしたいのか
- どういう理由があるのか
ここをできるだけ丁寧に書くようにしています。
正直、面倒です。いいからやってくれ。
でも、この「面倒」を省くと、誤解が生まれやすくなります。
ただ命令だけが飛んでくる状態になると、働く側はしんどくなります。
長期的にはこれだと思考停止してオーナーのいうこと聞いておけばいいやになってしまいます。それは実によくない。
なので、「こうしてほしい」という結論だけではなく、「なぜそうしたいのか」まで説明するようにしています。
もちろん、その内容自体も合理的であることが前提です。
距離が近すぎると難しくなる
昔は私も、スタッフとの距離がかなり近かった時期がありました。
でも、経営を続ける中で、ある程度距離を保った方がうまくいくと感じるようになりました。
冷たいという意味ではありません。
ただ、オーナーと従業員は、どうしても利害関係があるんですよね。
こちらはお店を維持するために働いてもらう立場であり、従業員側は生活のために働く立場です。
もちろん、一緒に頑張りたい気持ちは本当にあります。
ですが、「友達のような関係」になろうとすると、逆に難しくなることも多いです。
近すぎると、ルールが曖昧になります。
甘えも出ます。
逆に言いづらくなることもあります。
だからこそ、一定の距離感を保ちながら、ルールベースで運営することを意識しています。
言葉遣いには考え方が出る
結局、言葉遣いというのは、その人の考え方が出ると思います。
「働いてもらって当たり前」
「なんでできないんだ」
そういう気持ちがあると、必ず言葉に出ます。
逆に、
「お願いして働いてもらっている」
「色々な事情を抱えながら来てくれている」
そういう意識があると、自然と伝え方も変わってきます。
もちろん、何でも甘くするという話ではありません。
勤務時間中にお願いすることは、しっかりお願いする。
ルールも守ってもらう。えこひいきは逆効果です。
理不尽なことは言わない。
その線引きをしながら運営することが大事だと思っています。
コンプライアンスという大げさな話ではないのかもしれません。
でも、オーナーの言葉は、それだけ影響力がある。
だからこそ、「どう伝えるか」は、経営の技術の一つなんだろうなと思っています。
