ヴィラ平和島での仕事帰り、環七通りと第一京浜が交差する大森東の交差点を沢田通のほうに歩いているとなにやらたくさんの開店祝いの花が出ているお店が。
Charcoal Grilled Chicken ROOSTERです。
なんと訪問当日(2022/11/8)リニューアルオープンとのこと。お花も取引先ではなく、個人名で常連のお客様と思しき方からのお花ばかりです。
これだけのたくさんのお花が出ているのは地元に密着して営業されている証拠です。ここで足が止まったのも今宵のご縁、一杯焼き鳥とビールをひっかけてから帰るとしますか。
入店すると焼き鳥屋さんらしからぬお洒落な店内、音楽もゆったりとしたBGMが流れています。
「いらっしゃいませ、カウンターにどうぞ」
とオーナーシェフに案内されて、カウンターにお邪魔します。
食べ物のメニューがこちら
ドリンクのメニューがこちら
読みづらくてすみません。ビールがあればそれでいいので、手ぶれしてしまいました。
メニューを見ていたら、お昼にキュリードシゲールでたべたとんかつが急に消化され、空腹を覚えました。最初ですので定番のものをいただきましょう。
まずはハイネケンの生ビールで一人、のどを潤します。それからおもむろに何本か串をたのみました。
ふう。今日も一日がんばったな。プロレスのテーマソング聞きながら、ブログかいてただけだけど。
店内では常連さんが楽しそうに会話をしています。ぼーっとしているとほどなくしてお通しがやってきました。ズッキーニとマイタケのお通しです。フレンチ料理のテイストですこしひねったお通しですね。
ぼんじり
軽い食感で脂のうまみが感じられます。ビールにあいますね。塩味には味変で味噌をつけて食べるのもおすすめだそうです。
手羽先
手羽先は骨が付いている部分なので、肉に強いうまみがあって私は好きな部位です。ケンタッキーフライドチキンでもウィングが好きです。むしゃぶりついて食べてしまいますね。手が汚れてしまうので、ウェットティッシュもっていればよかった。
つくね
丁寧につくられたつくねです。つくねの中には青じそが練りこまれていて、滋養溢れる味に仕上がっています。
でもつくねはたれでいただいたほうがよかったかな。つくねはやっぱりたれと卵の黄身がよくあいますから。たれには黄身がオススメですというオーナーのコメントあり。
4種類チーズと生ハムの焼き鶏
きょういちおしの味です。お皿に胸肉の串が一本浮かんでいるかのようなチーズの海。このチーズをすべて生ハムと一緒にたべるという贅沢をしてもいいんでしょうか。
遠慮なく、温かいうちにいただきます。濃厚なチーズの香りと塩味、そして弾力のある胸肉のうまみがまざりあった新食感焼き鳥です。これは素晴らしい。串にささっている一切れごとにたっぷりとチーズを絡めていただきます。
とりかわ
ビールが進んで一番搾り黒生ビールを追加してしまいました。今日はもうだめだ。ブログなんてかけねぇ。
締めに焼きおにぎり
焼き鳥屋だけに焼きおにぎりも串にさしていただく独特のスタイル。醤油味のほか、バターしょうゆ味、そして自家製味噌をつけた味と3種類から選ぶことができます。
おにぎりは和風の味付けを提供されていて、いいところは守っていこうという意図が伝わってきます。
開店サービスの特別デザート
マスカルポーネチーズにシャインマスカット。チーズのなかにシャインマスカットの甘味がアクセントとして加わったお洒落で見た目が楽しい一皿。最後にこちらで締められて今日は幸せですね。
名前の変更は、決意の表れ
こちらのお店は業態を完全に変えたわけではなく、一番どり時代と同じく焼き鳥メインのお店です。
では、なぜ店名や内装を変えたのか。
ご主人は先代のお父様の代からこの地で焼き鳥屋を開業されており、ご主人の代になってからご自身の目指すイメージに沿ったお店にしたいという想いがあったそうです。
店舗の内装も、木材をつかい落ち着いた配色、オールドファッションな電灯をつるしたお洒落なカフェ風にしあげています。
Roosterは英語でおんどり。
焼き鳥屋であることをしめすとともに、ROOSTERはフランスの国鳥でもあるのです。
和食の焼き鳥にとどまらず、フランス料理の調理方法を取り入れた料理を提供するという心意気がRoosterという言葉にあらわれています。
今日頂いた、チーズたっぷりのささみ、生ハム。締めにいただいたマスカルポーネとシャインマスカットは、シェフの気持ちが見事に表れた一品でした。
開店日はすこし神経質になる?
ご主人、どんな思いで本日をむかえられたのでしょうか。いつもとおなじように準備をはじめるものの、すこし緊張したのではないでしょうか。
炭火をおこして時間をかけて程よい温度に調節します。ガスにはない遠赤外線の効果でうまみを閉じ込める効果がありますが、その分炭火は手間がかかります。
素材を吟味してから、最適なサイズにカットして串打ち。
そしていよいよエプロンを締めて開店。お客様から注文が入ってから真剣に一串、一串絶妙な焼き加減を見極めます。忙しい中でマルチタスクが求められるなかで、焼き具合を計っていくのは職人芸です。
どの工程の仕事が中途半端でもおいしい焼き鳥にはなりません。
自分の提供するスタイルに、これまで一番どりを支援してくださったお客様はついてきてくださるだろうか?という気持ちがよぎりながら、新しい味で自分の店をつくっていくんだという強い決意で炭火の前に立っておられたのではないでしょうか。
これからさらに自分のテイストをだしていくための新規メニューを開発するため、お店をしめたあとも、試行錯誤しながら寝る間を惜しんで考えていらっしゃるのでしょう。
しばし目を閉じて酔いに任せて、こだわりの料理が生み出されるまでのご主人の努力を想像しながら、2杯のビールですっかり酔いが回ってしまいました。
起業したては大変なことは私が言うまでもなくご主人がよくご存じのことでしょうから、しばらくは奮闘が続きそうですね。
まだまだ私も新米のオーナーとして応援したい気持ちになったとともに、明日もがんばる元気がでてきました。
新装開店、誠におめでとうございます。そして、ごちそうさまでした。