先日久しぶりに父とあったので、お昼ごはんは奮発してうなぎを食べに行ってきました。
平和島にはいくつかウナギを提供するお店があります。その中でも、長谷川さん(以下敬称略)は老舗でなんと90年以上の伝統があります。
店構えは外から老舗の雰囲気が感じられます。
大きい建物ですが、新型コロナ対策で人数を減らして対応しているとのこと。
一歩店内に入ると、当店にて長くつとめていらっしゃるであろう店員さんがしっかりと店内隅々にまで目を配りながらきびきびと動いています。接客も老舗らしくとても丁寧です。
さて、うな重を注文です。
サイズは上を注文しました。うなぎの質に違いがあるというよりはサイズの違いで値段が決まります。
うなぎ屋さんは注文してから時間がかかる印象があるので、壁にかかっている絵を見て、話しをしながらのんびりとまちます。
意外に早めにやってきました。うな重を注文すると、うなぎの肝吸いと、漬物がついています。
フタを開けます。
見た目がたまりませんね。お腹が減っていたのでうなぎを一口。
あっさり目の味付けながら脂の乗り切ったうなぎのうまみが口中に広がります。
ジューシーで脂がのっていて、臭みもないうなぎはいつ以来だろう?と思うくらいの味です。
大森「はせ川」は、
活鰻にこだわる。創業以来九十余年、
常に職人の技と心を忘れることなく、味を追求してまいりました。厳選した脂の乗った活鰻を使用し、火力の強い紀州備長炭で丹念に焼き上げ、三代引き継いだ秘伝のタレで仕上げます。
こだわりの一品一品を心ゆくまでご賞味ください。
はせ川ウェブサイト(https://www.unagi-hasegawa.com/)より引用
確かにうなぎは脂がのっていて、火がしっかりと通っています。上でもしっかりと脂がのっていましたが、さらに大きいうなぎはもっと脂が乗っているのかもしれませんね。
父も「三島のうなぎとかもおいしいけれど、ここの鰻もおいしいね」
とご満悦。
お互い無言でたべて、箸が止まりません。コツコツと箸で重箱をさわる音が響きます。
漬物も丁寧な仕事ぶり
途中で箸休めに漬物をいただくのですが、注目すべきはその色つや。
ピカピカに光っていて、ピンと角が立っている漬物とでもいえばいいでしょうか。
しっかりと漬かっているのはもちろん、皿の上でみずみずしさを感じるたたずまいです。特に私は奈良漬けが後を引くおいしさでした。
齢70を超える父も「うん、うん」といいながらうなぎを口に運んであっという間に完食です。
ランチで3,000円以上払えるのはうなぎだけ
うなぎって高いですよね。
普段ランチでお昼ごはんを食べていると、1,000円以上かそうではないかというのが一つ目安になります。
最近ではインフレで物価が上がっているので、1,000円を超えるランチというのも珍しくなくなりましたし、都心の商業施設にはいっているレストランなら1,500円~2,000円ぐらいランチにかかるのが当たり前かもしれません。
ですが、だれしもが、ちゃんとした料理を食べるなら3,000円はかかるよねという気持ちで入店して味わうのはうなぎぐらいのものでしょう。
人は外食をするときにそれぞれのメニューについて大体の価格の感覚を持っています。
地域や収入によって多少上下しますが、大体の金額のイメージはあります。特に、ランチについてははっきりした感覚をもっています。
おにぎり、パン、ラーメン、ハンバーガー、パスタ、焼き魚定食、お寿司など、大体頭のなかで無意識にそれぞれの料理には価格帯がイメージできるでしょう。
海外にいくとラーメン一杯3,000円というような話もありますが、日本で食事していたら考えられないですよね。
そのなかでもうなぎはランチでも3,000円以上払ってもいいという価格帯に位置付けられているのが面白いです。価格に対するイメージがずれていると売れません。
我々のリラクゼーションサロン業界もお客様には大体60分でこれくらいという価格のイメージがありますので、それを外した価格では事業をするのは難しいです。プライシングは店舗運営の肝。難しくて、面白いです。
暑い季節にはやっぱりうなぎ!
さて、平和島はせ川のうなぎは、奮発して食べるときにはさすが老舗の味と思わせてくれるだけのうなぎでした。
これからじめじめした蒸し暑い夏がやってきて、体が慣れていないと体力が落ちてしまいます。そんな時には鰻を食べると元気が出ますね。
2022年5月に開業したばかりのヴィラ平和島はようやく2023年5月で一周年。はせ川の90年の歴史にはおよぶべくもありませんが、我々ヴィラ平和島は毎日営業を積み重ねて、地域の皆様に使っていただけるお店になるように努力を重ねていきたい、という気持ちにもなる、老舗の味でした。
ごちそうさまでした。
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