サロン経営をしていると、まず避けて通れないのが「売上」です。
・今月どうするか
・今週どうするか
・今日の予約をどう埋めるか
これはどの店舗でも共通の悩みだと思います。
売上がなければ、当然ですが経営は続きません。
だからこそ、どうしても人は短期的な数字に引っ張られるものです。
短期の数字を取りにいくと、長期の数字を取り逃がすことがある
例えば、
・休憩を削ってでも施術を詰め込む
・無理なシフトで稼働を上げる
・疲れているスタッフに負担をかける
こうすれば、短期的な売上は確かに上がります。
ただ、その裏側では
・疲労の蓄積
・モチベーションの低下
・離職リスクの増加
が確実に進んでいきます。
結果として、
売上を上げたはずなのに、後から売上が下がる
ということが起きてしまいます。
人がすべてのこの業態、人が一人辞めてしまえば、売上なんて簡単におちます。人がどんどん採用できる環境であればまだしも、そうでないなら意味がありません。
長期で見ると今「やるべきこと」は全く違う
では長期的に見ると、何をすべきか。
・単価を上げる
・技術力を高める
・良いスタッフを採用・育成する
・お客様の定着率を上げる
こういったことに時間とエネルギーを使うべきです。
すぐに結果が出るものではありませんが、確実に利益が積み上がる構造を作る行動
になります。
「答えのない二択」と向き合い続けるしかない
現実はシンプルではありません。
・短期の売上も必要
・長期の成長も必要
この二つは常にぶつかります。両立しないのです。どちらかをとれば、どちらかを失います。長期の成長には投資が必要だからです。
投資とは人、時間、モノ、カネを不確かな未来に託すことです。サロンの場合はモノはありませんから、人、時間とカネを投じていきます。
売上がほしければ、その分研修の時間をあらかじめとることはできません。研修をすれば
その場合空いた時間に飛び飛びで研修をすることになりますが、そうすると研修効率が落ちます。長期的な売上げの伸びる速度が落ちるわけです。
だからこそ、「どこにバランスを置くか」
これを毎日考え続けるのがオーナーの仕事です。
売り上げはこれぐらいほしい、研修で今月はここまで進めたい。
正解はありません。
ただ、その時その時で現実の制約曲線のなかで最適解と思われる答えを選び続けるしかない。
遠くの目標は灯台としてぶらさない
ここで大事なのが「長期の軸」です。
短期の目標は状況によってブレます。
売上が厳しければ、目先に寄ることもあります。キャッシュがないとお店はやっていけませんから。
しかし、
長期の理想は絶対にブレさせてはいけない
例えば、
・お客様が習慣的に通うサロン
・技術力の高いスタッフが揃う環境
・安心して働ける職場
・地域にとってのサードプレイス
私がサロンにこうなってほしいという想いはぶらしてはいけないなと思います。
これはまさに灯台のようなものです。
苦しいときほど、優先順位が試される
経営が苦しいときほど、
・短期に寄るのか
・長期を守るのか
この判断が問われます。
赤字が続いている時に、研修を優先すると売上が上がりません。目先の売上を取りにいくと、セラピストは売上を上げてくれますが、その分技術の習得が遅れて伸びなくなります。
また、セラピストは研修中に50%以上の確率で2~3ヶ月以内にドロップアウトしますから、つい「またやめるんじゃないか」と思い研修が出来なくなります。
その気持ちに打ち勝って研修の時間をとっていく。いうのは簡単ですが、何十万という赤字がでるなかで、その意識を持ち続けるのはそれなりにプレッシャーがかかります。
でも、長期での利益を捨ててしまうと、
いつまでも同じ苦しさを繰り返すことになります。
サロンを維持するには、高いレベルで施術をしてくれるスタッフを育てる、そのスタッフが定着するという二つのステージをクリアしないと安定しないのです。それまでは長期的な目標を追いかけると収益を圧迫します。この覚悟をもって続けるかどうか。
すいすいと人が辞めずに成長するサロンは、私が知り限りありません。オーナーさんと話をしていると、お互い苦労話が止まりません。
成長しているサロンはみんな苦労しながら人を育成して、任せられる人材を育てているはずです。
生き残りながら、理想に近づく
・短期の利益を確保する
・長期の成長を仕込む
この両方を同時にやるのが経営です。
いうのは簡単ですが、実施するのは簡単ではありません。
むしろ、経営しづ付ける限りずっと迷い続けるものだと思います。
ただ一つ言えるのは、
長期の理想を持っているかどうかで、選択は変わる
ということです。
その理想を灯台にしながら、
今日の判断を積み重ねていく。
それが結果として、
強いサロンを作ることにつながるのだと思います。
