経営をしていると、本当に一喜一憂します。
昨日まで予約がいっぱいだったのに、今日は空きが目立つ。
「このまま売上が落ちたらどうしよう」
そんなことを考えてしまいます。
逆に、売上が良ければ良いで、
「今月は結構いけるんじゃないか」
と思ってしまう。
でも、これを毎日やっていたら、本当に気が持ちません。
だから最近、「一喜一憂しない」ということも経営では大事なんじゃないかと思っています。
「気にするな」と言われても、気になるものは気になる
もちろん、言うのは簡単です。
売上が悪ければ心配になります。
経営者なんだから、当たり前です。
「気にするな」と言われたって、気になります。
だから大事なのは、一喜一憂しないように精神力を鍛えることではないと思うんです。
それよりも、
「悪くなったときに、どうやって自然に良い方向へ流れていく仕組みをつくるか」
を考えることなんじゃないでしょうか。
人を動かし続ける「パワープレー」には限界がある
例えば、スタッフによって売上には差が出ます。
売上が高い人もいれば、まだ売上をつくれていない人もいる。
予約が集中する人もいれば、空きが多い人もいる。
そこで、
「もっと売上を上げてください」
「もっと頑張ってください」
「この人にお客様を回してください」
と毎回人間が調整していたら、ものすごく疲れます。
これは、いわば「パワープレー」です。
もちろん短期的には、それでも何とかなると思います。
でも、それを半年、1年、3年と続けるのは難しい。
目指したいのは「そうなるよね」という状態
だから考えたいのは、
どうすれば自然に流れるのか。
ということです。
お客様から見ても、
「だったら、こっちを選ぶよね」
スタッフから見ても、
「だったら、こう働くよね」
経営側から見ても、
「だったら、ここに人を配置するよね」
という状態をつくる。
誰かが無理やり動かさなくても、それぞれが普通に判断していけば、結果として全体が良い方向へ流れていく。
私は、そういう仕組みにしたいと思っています。
価格も勤務も採用も「自然に流れる仕組み」にする
これは売上だけの話ではありません。
価格もそうです。
予約の取り方もそうです。
スタッフの勤務日もそうです。
給与や評価制度もそうです。
採用だってそうだと思います。
「お願いだから土日に出てください」
と毎回頼まなければ成立しない仕組みではなく、
働く側から見ても、
「この条件なら土日に働くのが自然だよね」
となる仕組みにする。
お客様についても、
「この時間に来てください」
とこちらの都合でお願いするのではなく、
価格や予約枠などを工夫することで、
「だったら、この時間に予約しようかな」
と自然に動いていただく。
そういう設計ができれば、経営はかなり楽になります。
経営者が力を加え続けなければ回らない会社にしない
逆に、この「流れ」ができていないと、経営者がずっと力を加え続けなければいけません。
売上が落ちたら自分が動く。
人が足りなければ自分がお願いする。
予約が偏ったら自分が調整する。
問題が起きるたびに自分が介入する。
これでは、いつまで経っても経営者が現場から離れられません。
だから、何か問題が起きたときに、
「どうやって自分が解決するか」
だけではなく、
「次から、この問題が自然に解消される流れをどうつくるか」
を考える。
これが大事なんじゃないかと思っています。
良いときも悪いときも、少しずつ「流れ」を変える
短期では、当然いろいろあります。
売上が良い月もあれば、悪い月もある。
採用がうまくいく時期もあれば、全然採れない時期もある。
スタッフが育つこともあれば、突然辞めることだってある。
そのたびに一喜一憂していたら、本当に疲れてしまいます。
もちろん私も一喜一憂します。
でも、その感情とは別に、
「じゃあ、どういう仕組みに変えればいいんだろう」
と考える。
価格なのか。
人員配置なのか。
採用なのか。
評価制度なのか。
予約の仕組みなのか。
少しずつ流れを変えていく。
無理やり人を動かすのではなく、
「まあ、そうなるよね」
という状態をつくる。
もしかすると経営というのは、この繰り返しなのかもしれません。
一喜一憂してもいい。でも、経営まで一喜一憂させない
一喜一憂しないというのは、何も感じなくなることではありません。
悪ければ不安になるし、良ければ嬉しい。
それは仕方がない。
ただ、その感情だけで経営をしない。
良いときも悪いときも、
「この流れを、どうやったらもっと自然にできるだろう」
と考え続ける。
そして、経営者が毎回力を加えなくても回る状態に、少しずつ近づけていく。
私は、そんな経営をしていきたいと思っています。
