オーナーのつぶやき

セラピストの成長速度の違い

開業からもうすぐ3年が経ちますが、この間、実にさまざまなセラピストさんたちと出会ってきました。

研修機会は同じように用意しているのに、どんどん成長していく人と、なかなか伸びない人の差がはっきりと現れるのが、この仕事の面白いところでもあり、難しさでもあります。

1カ月でわかる“伸びる人”と“伸びない人”

研修や現場での施術を見ていると、大体1カ月ほどでその人の成長度合いがわかるようになります。そして2~3ヶ月経つと、セラピストの伸びしろの完全に“相場”が見えてくるんです。

  • 「この人はお客様の満足度を高めるために、どんどん技術を吸収しようとするな」
  • 「いつも同じパターンで施術して、あまり工夫しようとしないな」

こういった差は一度開いてしまうと、埋まることがほとんどありません

もちろん、長期的には変化する可能性もゼロではないですが、本人の“やる気”がない限り、差はむしろ広がっていくのが実情です。

何度話を聞いても覚える気がない、やる気がない人を教えるのは現場にいる講師役のセラピストのやる気もそぐので、だんだんまともに教えてもらえなくなります。居心地も悪くなります。厳しいですがこちらも慈善事業ではないです。

スクールではないので仕方ありません。

伸びる人を育てないと、みんなが共倒れになります。セラピストにもお客様にも迷惑をおかけします。

“やる気”がすべてを左右する

では、何が成長の差を生み出すのか?
答えはシンプルで、やる気の有無です。

  • 空いた時間でも貪欲に成長しようとするか
  • できないことを「どうやったらできるようになるだろう?」と考えられるか

これが伸びるセラピストと伸びないセラピストの大きな違いだと思っています。

私自身、セラピストに投資して研修を行い、学びやすい環境を整えてはいます。

しかしいくらチャンスを与えても、本人が“水を飲みたい”と思わなければ、それ以上の成長は難しい。
「馬を水辺に連れて行っても、水を飲ませることはできない」――この言葉に尽きるのではないでしょうか。

オーナーとしてはどうするべきか?

もちろん、オーナーとしても「やる気がない人は放っておく」わけにはいきません。ですが、採用してからできることは限られています。

そこで最初の重要なポイントになるのが採用です。最初の段階でなるべく“伸びる人”を選び抜くしかないのです。

求人原稿を工夫する

  • サロンの方針を明確に打ち出す
  • サロンが求める人材像をしっかり言葉にする
  • 逆に合わない人にとってはハードルが高いと思えるように、躊躇なく情報を盛り込む

書けば書くほど、サロンの解像度があがりますが、反面「めんどくさそうだな」と思われて応募が減るリスクがあります。

実際、リジョブの担当者からは「当店の応募確率は低い」と言われたことがあります。

私が求人原稿にかなりの情報をズラズラと書き込んでいるからです。求人原稿はザックリがトレンドなのでしょう。でも、求人を最後まで読んで「ここで働きたい!」と思ってくれる人こそ、ウチにはピッタリだと考えています。

成長する人しか残れない“和気あいあい”な雰囲気

当店は一見、和気あいあいとした雰囲気があります。実際にスタッフ同士の仲は良く、楽しそうに働いていると思います。

しかし、そこにはひとつの条件がありです。それは「成長意欲がある人でなければ、長くは続かない」ということ。私自身も常に勉強し、レベルアップを目指しています。

同じように、セラピストにも真剣に成長を求めていきます。そうすることで、サロン全体のサービスレベルが高まり、結果としてお客様からの評価も上がるんです。

  • 成長したい人:雰囲気にも馴染みやすく、どんどん学びを吸収できる
  • 現状維持の人:周りとの温度差に気づいてしまい、遅かれ早かれ離れていく可能性が高い

応募が減ってしまうリスクはありますが、そこは“質”を重視する方が、長期的なサロンの成功にはプラスになると考えています。

働いてもらわないとわからない部分もある

それでも、実際に働いてみないとその人が本当に合うかどうかはわからない部分があります。私はそこはもう、人を信じてみるしかないと思っています。

  • 「やってみたら、意外と伸びるタイプだった!」
  • 「とても真面目で成長意欲が強く、サロンに馴染んだ!」

という嬉しい誤算もありますし、その反対に「どうしても合わなかった…」という場合もある。それでも、一度ご縁があった以上は、セラピストとして伸びてほしいと本気で思っています。

伸びる人を採用し、伸びたい人を育てる

リラクゼーションサロンは、決して楽な仕事ではありません。体力的にもハードですし、お客様に心からリラックスしていただくためには、セラピスト自身の努力が不可欠です。

だからこそ、真剣に取り組み、貪欲に成長したいと思う人が力を発揮できる場所でもあります。

オーナーとしては、そうしたセラピストさんたちを採用し、育て、サロンがより高いレベルに上がるようサポートしていきます。

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