リラクゼーションサロンでは働いてくれているスタッフにインセンティブを出すことがあります。
当店でも働き方によってインセンティブを出しています。
今のところ個人の業績に対してインセンティブを付けているのですが、チームでのインセンティブというのもアイディアとして面白いところです。
みんなでカバーし合って、売上を作っていくということでやりがいが増えるし、給料も増えるというメリットがあります。
一方で、デメリットもあります。
それは休みがとりにくくなるということです。
有給休暇を自由に取りたいのに、自分が今月休むと全体の売上が達成できない、家庭の事情でこの日は急遽休みたい。でも、休んだことで全体の売上が基準に到達しなくなったー
そのほか、病気・ケガで突然長期的な離脱を余儀なくされる人もいるでしょう。
様々な理由で人が休んだ時に、スタッフの皆さんがどう感じるかです。特に月末が近づいてきて数字が見えてきたところで、誰かが休んで数字が達成できなくなると空気が重くなるのが目に浮かびます。
せっかくインセンティブが出るようにみんなで頑張ってきたのに、あの人がやすんだから、、ということになりがちです。
自由な勤務シフトを重要視するのであれば、全体インセンティブは気を付けて設計しないと、休みづらい空気感ができてしまいます。
自分が働けなくて自分がインセンティブをもらえないのは、みんな納得します。
でも、みんなで達成することが求められると、場合によっては働きづらくなります。給料が第一ですが、働きやすいペースで働くということが大切な人も多いのです。
さらに、リラクゼーションサロンはパート・アルバイトの人が多い業態です。
柔軟な働き方をしたいパート・アルバイトの人からするとそのような空気になることで働きづらくなって、離職されてしまっては売上がさらに落ちてしまい、元も子もありません。
そんなことを考えつつも、みんなで頑張るという意識もあったほうがいいかなとも思います。
働きやすさとモチベーションを両立するチームインセンティブ設計としては、
1.算定期間を長くする・・・チームインセンティブは1カ月単位ではなく、3ヶ月、半年というタームにすることで、短期的な影響を押さえつつ、目標を意識してもらう
2.金額を押さえることで、達成しやすくする。その分インセンティブは低めに設定する
3.食事・お菓子など違う形にする
等が考えられます。いずれにしても、自由なシフトを意識しながら、影響が出ないように設計しなければいけません。
当店が現在チームのインセンティブ設定をしていないのは、働きやすさを重視しているからです。うーん、と頭をひねりながらどうしようか考えています。