ドラマ『ドクターX』で、米倉涼子さん演じる大門未知子の決めゼリフに「私、失敗しないので」というものがあります。
まさにプロフェッショナルの象徴のような言葉です。
ただ、現実の私はというと、正直に言えば失敗ばかりです。むしろ、失敗の連続の中で今があるといってもいいかもしれません。
理論だけでは人は変わらない
経営やマネジメントに関する情報は、今の時代いくらでも手に入ります。
書籍やSNSを見れば、「こうしたほうがいい」「こうすべきだ」という正解のようなものは山ほど出てきます。しかし、それを知っていることと、実際にできることはまったく別です。
結局のところ、人は自分で痛い目を見ないと本当の意味では理解できません。
私自身も、「もっとこうしておけばよかった」と後悔することを何度も経験してきました。
自分の信念は失敗からできている
例えば、
・セラピストには無駄なことは言わない
・優しさよりも業務の正確さを重視する
こういった考え方も、最初から持っていたわけではありません。
むしろ、うまくいかなかった経験、伝え方を間違えた経験、結果として人が離れてしまった経験。その積み重ねの中で、少しずつ形になってきたものです。
振り返ると、「あのときもっとできたのではないか」と思うことも多く、去っていったセラピストには申し訳ない気持ちもあります。
大事なのは失敗から学べるか
失敗そのものは避けられません。
問題は、その失敗から何を学ぶかです。同じことを繰り返してしまえば、それは単なる損失ですが、そこから改善できれば意味のある経験になります。
そして、多くの場合、問題は突然起きるわけではありません。
失敗を未然に防ぐことも含めて学びなのです。
セラピストは必ずサインを出している
振り返ってみると、セラピストは必ず何かしらのサインを出しています。
・表情の変化
・言葉のトーン
・ちょっとした違和感
ただ、それを受け取れるかどうかは別の話です。
正直に言えば、私はそういった変化を察するのが得意なタイプではありません。特に男性オーナーという立場だと、気づけないことも多いと感じています。
ですが、だからこそ意識して見る必要があります。
コミュニケーションは仕組み化する
感覚に頼るのではなく、意図的にコミュニケーションの機会を作ることが重要です。
頻度は高くなくても構いません。定期的に話をする時間を設けることで、小さな違和感に気づきやすくなります。
その中で出てきた意見や改善点は、できるだけ早く対応する。このスピードが信頼につながります。
「言っても変わらない」と思われてしまうと、その時点でコミュニケーションは止まってしまいます。
失敗を減らす唯一の方法
失敗を完全になくすことはできません。
ですが、「同じ失敗を繰り返さない」ことはできます。
そのためには、
・振り返ること
・原因を考えること
・すぐに改善すること
この3つを徹底するしかありません。
理想は「失敗しない」ことかもしれませんが、現実はそうはいきません。
だからこそ、失敗とどう向き合うかが重要になります。
一つひとつの経験を次に活かしていく。その積み重ねが、結果としてサロン全体の成長につながっていくと感じています。