オーナーのつぶやき

嫉妬しない経営へ。オーナーになって変わった「能力」の見方

リラクゼーションサロンを経営していると、「人を使う仕事」という側面がとても大きくなってきます。

もちろん、自分自身が施術をして現場に立ち続ける「オーナーセラピスト」という道もあります。ですが、専業でオーナー業に集中していく場合、自分は裏方として動き、現場ではセラピストさんたちに最高の施術をしていただくという、分業の考え方が必要になります。

私自身も最初からそうだったわけではありません。誰でも最初は勤め人からスタートしますし、自分の能力を高めることに必死になります。

もっと技術を上げたい。
もっと結果を出したい。
もっと認められたい。

そういう気持ちは自然なことです。

ですが、オーナーという立場を続けていると、ある時から少しずつ考え方が変わってきました。

オーナーの仕事は「自分が上手くなること」ではない

現場に立っている時は、自分の施術力を上げることが成果につながります。

ですが、人を雇い、店舗を運営し、複数人で仕事を回すようになると、話が変わってきます。

オーナーがどれだけ施術が上手くても、店舗全体として伸びるとは限らないのです。

むしろ大切なのは、

「現場の人たちが気持ちよく働ける環境を作れるか」

ということでした。

例えば、

・マニュアルを整備する
・新人研修を仕組み化する
・働きやすい人間関係を作る
・頑張った人が評価される形を作る
・長く働ける空気感を整える

こういったことの方が、実は店舗経営において何倍も重要だったりします。

リラクゼーションサロンという仕事は、結局のところ「人」が商品です。

どれだけ広告を出しても、どれだけ立地が良くても、現場のセラピストさんが気持ちよく働けなければ、お客様満足度は長続きしません。

だからこそ、オーナーの仕事は「自分がすごくなること」ではなく、「すごい人が活躍できる場所を作ること」なんだなと感じるようになりました。

人の能力に嫉妬しなくなった理由

この感覚は、オーナーをやっていると本当に不思議なくらい変わります。

昔は、自分より能力が高い人を見ると、

「すごいな」
「自分なんてまだまだだな」

と、どこか比較してしまう部分がありました。

でも今は、そういう感覚がかなり薄くなりました。

むしろ、

「この人の能力をどう活かせるだろう」
「どうしたら気持ちよく働いてもらえるだろう」

という方向に考えるようになっています。

例えば、2000時間以上の経験を積んでいるセラピストさんがいるとします。

施術経験も豊富で、お客様対応も素晴らしい。

そういう方を見た時に、

「自分ももっと施術を頑張らなきゃ」

ではなく、

「この人がもっと活躍できる環境をどう作ろう」

という発想になるんですね。

これは、オーナーという立場ならではのマインドチェンジかもしれません。

自分一人で戦わなくていい

世の中には、「自分が全部できなければいけない」という空気があります。

ですが、経営というのは本来そうではありません。

例えば広告でもそうです。

商品を売る時に、自分自身がイケメンである必要も、美人である必要もありません。

もしその商品に合う魅力的な人がいるなら、その人に活躍していただけばいいわけです。

自分一人で全部を背負わなくていい。

それよりも、

「どうやったらその人が納得して働けるか」
「どうやったら能力を発揮できるか」

そこに気を配る方が、よほど大事です。

そして、そのためには裏方の仕事が必要になります。

予約管理、教育、マニュアル、採用、シフト、評価制度、ブログ、SNS、経理、環境整備。

さらには、自分だけで抱え込まず、人の力を借りたり、外注したりしながら、自分の能力にレバレッジをかけていくことも必要になります。

オーナーは「コーディネーター」の仕事

もちろん、「自分は成長しなくていい」という話ではありません。

オーナー自身も、店舗運営の仕組みや数字、人の動き、経営の流れを理解し続ける必要があります。

ただ、その成長の方向性が変わるのです。

施術の一点突破ではなく、

・人を活かす力
・仕組みを作る力
・環境を整える力
・全体を調整する力

そういう「コーディネーター」としての能力が求められるようになります。

だから最近は、本当に人の能力に嫉妬する感覚が減りました。

むしろ、

「こんなに素晴らしい能力を持った人と一緒に働けるなんてありがたい」

そういう気持ちの方が強いです。

リラクゼーションサロン経営は、本当に人とのご縁で成り立っています。

だからこそ、オーナーの仕事は、人に勝つことではなく、人が気持ちよく働ける場所を作ること。

最近は、そんなことを強く感じています。

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