フランチャイズのオーナーさんを見ると、30代や40代くらいの年齢層が多い印象がありませんか? 特に「ヴィラ」の場合、本業を持ちつつプラスアルファのビジネスとしてサロン経営に参入してくる方も多いです。
まれに若い頃からオーナーになるパターンもありますが、正直それほど多くはありません。今回は、その理由についてお話しします。
現場に入らず“マネジメント”が中心になる
リラクゼーションサロンのオーナーと聞くと、「自分自身も施術をするのかな?」と思われるかもしれません。しかし多くの場合、オーナーは施術を担当せず、セラピストのマネジメントや店舗経営をメインに行います。
もちろん、女性オーナーの中にはセラピストを兼務される方もいらっしゃいますが、それでも経営全体を見る役割が優先となることが多いです。
- マネジメントとは:スタッフの採用・教育、店舗運営全般、経費や売上管理など
- 施術とは全く違う世界:経営の知識やリーダーシップ、コミュニケーション力が求められる
こうした業務を担うには、ある程度の人生経験や社会経験が必須だと感じます。
様々な事情を抱えるセラピストを理解するために
サロンで働くセラピストは、実にさまざまな背景を持っています。
- 子育て中の方
- 介護が必要な家族を抱えている方
- 自身の体調に不安を抱えている方
若いうちは想像しづらいこれらの人生のステージを、ある程度の年齢になれば自分自身が経験したり、周りで見聞きしたりする機会が増えます。その結果、「こういう状況で無理をさせても続かない」「いつ・どう体調を崩すかわからない」という現実を理解しやすくなるんです。
- 体調を崩すことが人にはある
- 子どもの急な発熱や学校行事で休むことがある
- 家族の介護で時間をとられるケースもある
こうした事情を汲み取り、セラピスト個々の状況に合わせたコミュニケーションができるようになるには、どうしても“年齢を重ねた経験値”が活きると断定します。
形式的な理解だけでは足りない、実感と寄り添い
「人は体調を崩す」「子育てが忙しい」などの知識自体は、形式的は得られます。
でも、それをどこまで自分ごととして理解し、セラピストを支える態勢を作れるかは、やはり実際の経験や年齢に裏打ちされたものが必要です。
- 若い頃は自分が元気ですから、体調なんて崩さない、なんとかなると思いがちで、柔軟な対応が難しい
- 30代、40代になると、自分や周囲の人がいろいろな事情を抱えるようになり、自然と視野が広がる
こうした変化こそが、オーナーとスタッフが心地よく働ける職場環境を作るのに大切な要素だと感じています。
変化に対応し、マネジメント力を発揮する年代
サロン経営というのは、施術のクオリティだけでなく、スタッフのモチベーションや働きやすさ、お客様の満足度など多岐にわたる要素を管理・調整する仕事です。
- 経営環境の変化(社会情勢や競合状況)に対応する
- スタッフの都合やメンタル面に配慮する
- 新しい施策や技術を導入して顧客ニーズに応える
これらをバランスよくまとめあげるには、40代~50代くらいという、人生経験と柔軟性の両面がほどよく備わった年代が向いているのではないかと思います。
まとめ
「年齢を重ねると新しい挑戦は無理」なんてことはありません。むしろ、ある程度の年齢だからこそ培ってきた経験や包容力が、サロン経営には大きな強みになります。
もしフランチャイズという形でのサロン経営を考えている方がいれば、ぜひご自身の経験を活かし、新しい一歩を踏み出してみてください。