リラクゼーションサロンのオーナーが、常に時代の変化に対応しつつ成長を続けるためには、“私淑(ししゅく)”する存在を持つことが不可欠です。直接お会いできなくても、本やオンラインなどを通じて尊敬する“師”から学ぶ姿勢が、サロン経営の質をぐっと高めてくれます。
新しい知識を学び続ける
開業から3年ほど経営を続けていると、うまくいった部分もあれば、まだまだ課題だと感じる部分も出てきます。
特に集客と求人はリラクゼーションサロンの永遠のテーマですが、時代の流れによって有効な手法が大きく変わるのが現実。コロナ禍とコロナ後では、まったく違うアプローチが求められています。
そうした常に変化する市場に対応するためには、今のやり方に固執せず、新しい知識やノウハウを学び続けることが欠かせません。これでいいや、という自分のコンフォートゾーンにとどまっていては、気づかぬうちに取り残されてしまうリスクがあるからです。
だからこそ、志を持った指導者やロールモデルを「私淑」するという考え方が重要になってきます。
時代の変化
例えば、以下のような変化がありました。
- 集客手法の変遷
- コロナ禍では、SNSやオンライン予約システム、感染対策アピールが効果的だった。
- コロナ後は、対面での安心感や直接的な口コミ・紹介などがより重要視されるようになっている。
こうした変化をキャッチするには、常に最新情報や先人の知恵に触れる必要があります。
- 求人の時代変化
- 以前は求人サイトを使うだけである程度応募が来た時代もあったが、今はSNSやブログ、口コミを活用する手法が増えている。
- セラピストへのアピールポイントも、「高待遇」だけではなく「働きがい」「成長機会」「サロンのビジョン」が重視されるように。
こういったトレンドを捉えるには、各業界の第一線で活躍するオーナーや専門家の知見を学ぶのが近道です。
私淑による学びのメリット
直接会えなくても書籍やオンライン講座から学びを得ることで、自分の経験値の倍速成長が可能となります。オーナー業は孤独なものです。
新しい挑戦を続けるうえで、メンターや尊敬する人の存在は精神的な支えにもなります。
また、オーナーが「師を見つけて教えを乞う」姿勢は、自分自身の学びだけでなく、サロン全体の成長やスタッフのモチベーションアップにもつながっていきます。いつまでも学び続けるオーナーというスタンスを示すことにより、スタッフも刺激を受けていくからです。
絶えず学び続ける姿勢
リラクゼーションサロンの経営は、時代の変化に合わせて手法を変え、常に進化させる必要があります。そのためには、私淑する“師”を持ち、絶えず学び続ける姿勢が欠かせません。経営者として自分を高め続けることで、サロンの集客・求人課題も乗り越え、より大きく成長していくことができるはずです。
「私淑する」とは、直接指導を受けられなくても、その人の著書やノウハウを尊敬し、密かに学び続けること。コンフォートゾーンから飛び出し、未知の領域で挑戦を続けてまいります。