完成品だけを見せたくなる
情報発信をしていると、どうしても完成したものばかり見せたくなります。
きれいに仕上がった作品や、成功した結果は、自信を持って発信できますからね。
もちろん、それはとても大切なことです。
でも最近、私がそれ以上に価値があると感じているのが「メイキング」、つまり完成までのプロセスです。
人が惹かれるのは「成長の物語」
例えば、最初から歌がとても上手な人の動画を見ても、「すごいな」で終わることがあります。
一方で、最初は音程も外れていた人が、何度も練習を重ね、少しずつ上達していく様子をまとめた動画があったらどうでしょうか。
「こんなに努力したんだ。」
「だから今の歌があるんだ。」
そんなストーリーがあると、不思議と応援したくなります。
人の心を動かすのは、完成形だけではありません。
そこへ至るまでの努力や失敗、試行錯誤という物語なのだと思います。
プロセスは、その瞬間しか残せない
そして、プロセスには一つ大きな特徴があります。
それは、一度通り過ぎてしまうと、もう二度と作れないということです。
下手だった頃。
失敗ばかりしていた頃。
何が正解かわからず迷っていた頃。
その時間は、その瞬間だけのものです。
上達してしまえば、「こうすればいい」という答えが見えてしまいます。
だから、あの青臭さや必死の試行錯誤は、もう再現することができません。
昔の自分は、もう書けない
私自身も、ホットペッパービューティーの運用を始めた頃は、本当に手探りでした。
今でも完成形とは思っていませんが、1年前と比べれば、考え方も運用方法もかなり身についてきました。
だからこそ、当時の迷いや失敗は、もう今では書けません。
「どうしたらいいんだろう。」
そんな気持ちで試していた頃の自分には戻れないのです。
Instagram漫画も、今だからこそ書ける
これは、今取り組んでいるInstagramの漫画制作も同じです。
まだまだ失敗もあります。
思うようにいかないこともたくさんあります。
でも、この試行錯誤こそが、今しか発信できない内容です。
1年後には、もっと作り方が分かっているでしょう。
そうなれば、「成功するコツ」や「分析」は書けるようになるかもしれません。
でも、「迷いながら挑戦している自分」を発信できるのは、今だけです。
だから私は、この時間を大切にしたいと思っています。
子どもの成長も、その瞬間だけ
これは子どもの成長も同じだと思います。
幼稚園で夢中になって遊んでいる姿。
小学校の運動会で一生懸命走る姿。
初めて自転車に乗れた日。
入学式や卒業式。
その一つひとつは、その時にしか見ることができません。
大人になってから振り返れば、「あの頃はかわいかったな」と思いますが、その瞬間は二度と戻ってきません。
だから親御さんは、写真や動画をたくさん撮るのでしょう。
完成した大人の姿だけではなく、成長していく途中にこそ、大きな価値があることを知っているからです。
建設中だからこそ面白い
マンションも同じではないでしょうか。
完成した建物は、何年でも見ることができます。
でも、基礎工事をして、鉄骨が組み上がり、一階、二階と少しずつ建物ができていく様子は、その工事期間にしか見ることができません。
だからこそ、建設現場を見てワクワクする人がいるのだと思います。
完成した姿だけでなく、「どうやって出来上がっていくのか」という過程に、人は興味を持つのです。
完成形だけでなく、挑戦も発信したい
完成形はもちろん大切です。
でも、人の心を動かすのは、その完成までの物語なのではないでしょうか。
だから私は、完成したものだけでなく、挑戦している途中の姿や、失敗しながら前へ進んでいる過程も積極的に発信していきたいと思っています。
その瞬間にしか残せない「メイキング」。
実は、それこそが一番価値のあるコンテンツなのかもしれません。
