オーナーのつぶやき

慢心がすべてを崩す。経営で一番怖いもの

うまくいっている時ほど、自分を疑うという習慣

経営をしていると、苦しい時期もあれば、うまくいく瞬間もあります。
特にリラクゼーションサロンのような事業では、タイミングや積み重ねによって、まとまったお金が入ってくることもあります。

会社員時代ではなかなか経験しないような金額が、一気に手元に入ってくる。
これは正直、嬉しい瞬間でもあります。

自分が現場にいなくても、月30万、50万、うまくいっていれば100万円以上の収入を得ることも可能です。

ただ、そのお金は自分一人で生み出したものではありません。
日々現場で頑張ってくれているセラピストたちが、一人ひとり積み上げてくれた結果です。

だからこそ、本来は大切に使わなければいけない。
お店の成長のために、未来のために投資していくべきものです。

慢心は必ず起こる

しかし、ここで怖いのが「慢心」です。

少し余裕が出てくると、人は簡単に気が緩みます。
そして、その緩みは自分では気づかないうちに広がっていきます。

オーナーと言わない理由

私自身、あえて「オーナーです」と言わないようにしています。
少し変わっていると思われるかもしれませんが、これは自分を守るためです。

もし「オーナーです」と言えば、周りから「すごいですね」と言われる。

本当に大したことではないんですよ。でも、その業界にあこがれを持っている人、いつかは店舗を持ちたいと思っている人からすれば、自分の夢を成し遂げている人になります。

そうした人が、「すごいですね!」というのは自然な反応でしょう。

それに対して、謙遜したとしても、どこかで優越感を覚えたり、あるべき自己評価が揺らぐ瞬間が生まれます。

その小さな感情こそが、慢心の入り口だと思っています。

黒子となってバカのように働く

だからこそ、できるだけフラットでいたい。
黒子のような存在で、ただやるべきことを積み重ねていく。

それくらいの距離感が、ちょうどいいと感じています。

経営には波がある

そしてもう一つ、慢心が怖い理由があります。
それは「経営は必ず波がある」という現実です。

いい時もあれば、悪い時も必ず来る。

例えば、最近で言えば原油価格の問題や電気代の高騰。
こういった外部要因一つで、経営環境は大きく変わります。

もし停電が起きたらどうするか。
営業日数を減らさざるを得なくなったらどうするか。
感染症のような予測不能な出来事が起きたらどうするか。

考え出すと、不安はいくらでも出てきます。

そういう時に頼れるのは、結局「蓄え」です。
資金的な余力があるかどうかで、乗り越えられるかが決まります。

スタッフは「オーナーがなんとかしてくれる」と思っています。
そして実際、なんとかするのがオーナーの役目です。

でも、そのオーナーには誰も助けてくれません。
最後は自分で責任を取るしかない。

耐えたくてもお金がなければ耐えられない

だからこそ、慢心してお金を使ってしまうと、本当に危険なんです。

耐えたくても、耐える力がなくなる。
それが一番怖い。

お金を使わないという意味ではなく、
「使い方を間違えない」という意識が必要です。

未来に備えるために残すお金。
成長のために投資するお金。

そのバランスを崩さないことが、経営には求められます。

慢心をなくすことは簡単ではありません。
むしろ、人間である以上、自然と出てくるものです。

だからこそ、自分で意識して抑え続けるしかない。

それを何年も、何十年も続けていく。
それが経営という仕事なのだと思います。

経営を続ける限り、気を抜ける瞬間はありません。
本当の意味で肩の力を抜けるのは、すべてを手放した時だけでしょう。

だから今日も、気持ちを引き締めていく。
慢心しないように、自分を律し続ける。

それが、小さな店舗を守り続けるために必要な姿勢だと感じています。

次回は、「挑戦すべきこと」について、改めて考えてみたいと思います。

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