オーナーのつぶやき

リラクゼーションサロンのオーナーは精神不安定になりがち?

リラクゼーションサロンのオーナーとして日々お店を運営していると、精神的に不安定になりがちなことに気づきます。

というのも、サロンの仕事は「安定」からは程遠く、常に変動する要素が多すぎるからです。

売上の波に一喜一憂する

今日は売上が良かった!と思えば、翌日はガラガラで落ち込む。

繁忙期だからと期待していたのにお客様が少なくて不安になることもあれば、逆に「どうせ今日は暇だろう」と思っていた日に急に予約が埋まって驚くこともあります。

毎日が予測不能で、期待と不安が交互に押し寄せるのが日常です。

それでも、着地としては大体のところに収まるのですが、毎日売上を確認しては、しっかり払うもの払えるかな?という心配をしています。

経費が常にかかってくるので、それを上回る売り上げがないとすぐに赤字に転落します。クレジットカードで経費を払うので、ポイントがたまるのはうれしいですが、それだけお金が出ていっているんですよね。

スタッフの入れ替わりがあるのは当然だけど…

リラクゼーション業界は、スタッフが定期的に入れ替わるのが当たり前です。様々な考えで働いてくれているので、自分としてはそれぞれ異なるニーズになるべく応えようとはしていますが、3年もたつと働いているセラピストにも環境や考えの変化があるので、やはり入れ替わります。

結婚・妊娠・出産、転職、引っ越しなどでどうしても人は入れ替わっていきます。

人がいないと全く商売にならないので、常に求人はかけているのですが、「次の採用はうまくいくだろうか」「せっかく雇ってもすぐに辞めてしまうのではないか」と、毎回ソワソワしてしまいます。

慢性的な人不足のなかで良い人材を確保するのも大変ですが、それ以上に長く続けてもらうことの難しさを痛感します。

突然の出費がメンタルに響く

お店を運営していると、思いがけない経費が定期的に発生します。

例えば、備品の故障、機器の修理、店舗のメンテナンスなど。

河内松原駅前店をリニューアルオープンした時も、床のべとつきをハウスクリーニングしたり、水道が壊れてしまっていてその修理をしたり、洗濯機の故障を直したりと思いがけない出費が続きました。

売上が良ければ「まあ仕方ないか」と思えるものの、売上が低迷しているときに突然の出費が重なると、赤字が拡大しますので、一気に不安が押し寄せてきます。

それ一つは毎月のことではなくても、毎月何かしらその月に発生する経費が出てくるので、何も臨時出費がない月というのはほぼありません。

先月も河内松原駅前店にてホットペッパービューティを導入するにあたって、カミングスーンのシステムを変更したのでその手数料がかかりましたし、パンツが破れてきたので新しくジャージを買ってほしいとか、バリ式リンパマッサージ用の使い捨てパンツがなくなったりして買い足しています。

平和島店でもアロマオイルの在庫がなくなったとか、フェイシャルトリートメント用のクリームがなくなったとか、レシート用の感熱紙がなくなったとか、プリンタのインクが切れたとか様々出費がかさみます。

これらが重なるとえーっというような金額になりますので、本当に無駄遣いはできないです。セラピストは現場で必要なものをリクエストしているだけなので、彼女たちが無駄遣いをしているという意識はないでしょうが、サロン経営は思った以上に維持費がかかります。

じーっと経費の一覧をみて、これもこれも、、仕方ないかぁと思いながら、売上上げるように頑張らないとな、と考えているのは私だけではないはずです。

常に何かを心配している

経営していると、「不安がない時なんてない」というのが正直なところです。

売上、集客、スタッフ、経費…気にしだすとキリがありません。そしてすべての問題が解決していることはありません。どのオーナーさんも何かしらの問題を抱えています。

しかし、これは裏を返せば「それだけお店のことを常に考えている」ということでもあります。

不安なくらいがちょうどいい

「経営者はいつも不安を抱えている」とよく言われますが、まさにその通り。不安があるからこそ、改善策を考え、行動し続けられるのかもしれません。

リラクゼーションサロンのオーナーは、お客様にリラックスを提供する仕事なのに、本人は常に精神的に揺れ動いているというこの矛盾。

それでも、不安と共に歩みながら、お店を守り、成長させていくのがこの仕事の醍醐味なのかもしれません。

気が付けばスタッフが成長し、お客様が増え、お店がオーナーがいなくても回っている状態になるまで、時間をかけてお店を育てていくには不安をかかえた小心者でちょうどいいのです。

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