施術だけではお客様は来ない
「施術が上手ければお客様は来るのか?」
結論から言うと、答えはノーです。
おいしい料理を出すだけではお店は繁盛しないのと同様に施術の腕が良いだけでは、お客様は来ません。
お客様が来店していただけるのは複合的な要因があるので、施術を絶対視するとおかしくなります。
これは少し極端に聞こえるかもしれませんが、実際に店舗運営をしているとよく分かります。
もちろん施術は大事な要素ではありますが、施術だけで集客が決まることはありません。施術だけであれば、女性だけではなくて男性セラピストがいてもうまくいくでしょう。雰囲気というのも大切なのです。
リラクゼーションに来る理由を考える
そもそも、リラクゼーションサロンに来るお客様はどういう状態でしょうか。
本当に痛みが強くて治療が必要な方は、整骨院や病院に行きます。
リハビリが必要なレベルなら、なおさら医療機関です。
では、私たちのサロンに来る方はどうか。
・少し疲れがたまっている
・いそがしいので気分転換したい
・女性セラピストに癒されたい
こういったニーズです。
つまり、「治す」ではなく「整える・癒す」が目的なんですね。
この時点で、施術の精度だけが決定打にならないことが見えてきます。
お客様はサロンの総合体験で選んでいる
ここで極端な話をします。
お腹がすいているとき、駅前で飲食店を選ぶとしたらどうでしょうか。
徒歩15分のすごく美味しいお店より、徒歩1分のそこそこ美味しいチェーン店に入る人も多いはずです。
これと同じことが、リラクゼーションでも起きています。
お客様が選んでいるのは施術単体ではなく、
・立地(駅からの距離)
・予約の取りやすさ
・お店の雰囲気
・セラピストの人柄
・価格やキャンペーン
・過去の口コミ
こういった総合的な体験です。
施術はその中の一つのピースに過ぎません。
「施術が全て」と思うことの落とし穴
一番で一番怖いのが、
「施術さえ良ければお客様は来る」
という思い込みです。
この考えに偏ると、どうなるか。
セラピストがひたすら技術だけを磨く方向に進みます。
施術を磨くこと自体は悪いことではありません。
ヘタなセラピストだと、それこそお客様がこないですよ。
ただ、それ以外の要素を軽視してしまう。
・店内の清掃
・空間づくり
・集客導線
・リピート施策
こういった部分がおろそかになると、結果としてお客様は増えません。
むしろ、経営としては逆効果になってしまうことすらあります。
オーナーとセラピストで視点は違っていい
では、セラピストは経営的な視点を持つべきか。私はそこまで求めていません。施術をしたくて働いているのですから、それ以外のことはオーナーが確認すべきことかなと考えています。
セラピストは施術に集中していいと思っています。
むしろ、その方がいい。
技術や接客に情熱を注ぐことは、プロとしてとても大切です。
一方で、オーナーは違います。幅広いことを色々と見ないといけないです。
店舗全体を見て、
・どうやってお客様に見つけてもらうか
・どうやってリピートしていただくか
・どうやって安定した運営を作るか
ここを考え続ける必要があります。
役割が違うだけで、どちらが正しいという話ではありません。
繁盛店は掛け算でできている
結局のところ、繁盛店は何でできているのか。
それは「掛け算」です。
施術 × 接客 × 立地 × 集客 × 空間 × 仕組み
どれか一つが突出していても、他がゼロに近ければ結果は出ません。
逆に、それぞれが70点でも揃っていれば、しっかりとお客様は来てくれます。
みんなでいいお店を作るというきもち
だからこそ大事なのは、
・掃除をきちんとする
・雰囲気を整える
・キャンペーンを考える
・お客様との関係を大切にする
こういった一つ一つの積み重ねです。
施術だけでもダメ。
集客だけでもダメ。
全部を少しずつ、みんなで積み上げていく。
それが結果として「選ばれるお店」になるんだと思います。
