経営は終わらないバトル
サロン経営をしていると、常に何かに追われている感覚があります。
ひとつ乗り越えたと思ったら、また次の課題が出てくる。
やるべきことは次々に増え、
一歩引いて整理する時間すら取りづらい。
この「終わらないバトル」は、
経営を続ける限りずっと続いていくものだと思います。
同じことをしていても解像度が上がって、細かいところに気が付いてしまうようになるのかもしれません。
ホットペッパービューティ一つとっても、最初はお客様が来るだけでありがたい。でも、もっと効率よくお客様にご来店いただくにはどうすればいいか?ということで研究が始まります。
・毎日ブログを書いたほうかいいのではないか
・埋められるところはすべて埋めたほうがいいのではないか
・写真は入れ替えたほうがいい
・クーポンも入れ替える
それもずっと終わらない研究です。
だからこそ、その中でどう戦うかが重要になります。
ビジネスには2種類ある
個人が展開するビジネスには大きく2つのタイプがあります。
ひとつは、短期で一気に回収するタイプ。
流行りのスイーツや話題性のある商品など、
「一度体験すれば満足」というモデルです。
もうひとつは、地域に根を張って続けていくビジネス。
リラクゼーションサロンは、間違いなくこちらです。
こちらは時間がかかります。
最初はノウハウもなく、お金もなく、
やり方もわからない中で進んでいくしかありません。
この苦しい時期をどう乗り越えるかが、すべてを分けます。
感情を記録するという武器
そこで大事だと感じているのが、
「その時の感情を記録しておくこと」です。
苦しい時、不安な時、迷っている時。
その瞬間のリアルな気持ちは、時間が経つと薄れてしまいます。
人は忘れる生き物です。
まるで二日酔いのつらさを忘れて、また飲んでしまうように。
だからこそ、記録しておく。
ブログでもいいし、メモでもいい。
「なぜ自分は今こう感じているのか」
これを書き残すことで、
自分の判断軸や行動パターンが見えてきます。
これは後から必ず、自分を助けてくれます。
例えば、慢心についてです。
経営が順調な時はお金があるのでつい使いたくなります。また、経費の範囲でいろいろ体験することも大切でしょう。それでも程度問題があります。
経営は必ず波があって、調子が悪い時が来るからです。
その時に手元にお金がないことがどんなに辛いことか。それを知っているから、そもそもそういう状態にならないように慢心してはいけないし、また使いすぎてはいけないという気持ちがわきます。
とはいえ、誰しも一度はそうなるものですので、その時の気持ちをしっかり書いておくのです。
だれもほかにとめてくれる人はいないので、自分で自分を律するしかありません。
慢心は時間にも潜んでいる
丁度慢心という話を出しましたけれども、経営で怖いのは、お金の慢心だけではありません。実は「時間の慢心」も非常に危険です。
お金は減れば気づきますが、
時間は気づかないまま消えていきます。
なんとなくスマホを見て過ごす時間。
ぼーっとしてしまう時間。
これらも積み重なれば、大きな損失です。
もし「1億円あげるから10年失う」と言われたら、
ほとんどの人は断るはずです。
つまり、時間の方が価値がある。
それなのに、日常では無意識に使ってしまう。
ここに大きな落とし穴があります。
そういうことも戒めとして書いておくようにしています。
単なる記録ではなく、経営の大切な資産
感情を記録することは、
単なる振り返りではなく「経営の資産」です。
苦しかった時の自分を忘れないこと。
油断しないための材料を残しておくこと。
それが、ブレない軸を作ります。
日々忙しい中でも、ほんの少し立ち止まり、
自分の内側を言葉にしてみる。
それだけで、経営の精度は確実に上がっていくと信じています。
