オーナーのつぶやき

そのお客様は、セラピストとしかその日話していないかもしれない

セラピストという仕事をしていると、一日に数人のお客様とじっくり向き合うことになります。施術中やカウンセリング時には、お客様と時間を共有し、時には世間話や心の内をお聞きすることもあると思います。

なかには「今日はこのセラピストさんと話すのが、唯一の会話かもしれない」という方もいるのではないでしょうか。

お客様の“お話したい”気持ちに寄り添う

セラピストとして施術をするお客様は、「話すのが好きな方」「静かに休まれるのが好きな方」など、好みはさまざまです。

ただ、「今日は誰とも会話する予定がない」「日常生活でほとんど人と話さない」という方にとっては、セラピストとのひとときが心の支えになっているかもしれません。

  • 身体をほぐしに来るついでに、心もほぐしたい
  • 施術を受けながら、最近の出来事や悩みをちょっと聞いてほしい

そう思っているお客様も少なくないはずです。

年齢を重ねると生まれる“孤独”

誰しも学生時代や若い頃には、友人とわいわい騒いで楽しい日々を過ごすことが多かったと思います。しかし、年を重ねるにつれ、環境が変わり、疎遠になる友人も増えます。

  • 「もう10年以上、会っていない友人がたくさんいる」
  • 「気がつくと家族以外と話す機会が減ってきた」

そういった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際に私自身も、昔の友人や知人との付き合いがだんだん少なくなっていると感じます。この仕事が楽しいということもあって、そちらに夢中になっている部分もあるので私の場合は暇つぶしの必要がないということもあるのですが。

いずれにしても、さらに年齢を重ねれば、孤独になる傾向はより強まっていくのだろうと思います。特に男性はそうなりがちです。

セラピストの存在が、心のケアにもなる

体をほぐすためにサロンへ来るお客様のなかには、「話し相手がほしい」「近況を誰かに聞いてもらいたい」と考えている方もいらっしゃると感じています。

セラピストたちが仲良く明るく元気に働いている姿が、もしかするとうらやましい、まぶしいと感じられるのかもしれません。

お客様は、その雰囲気に惹かれて来店し、心も軽くなるような体験を求めているのだと思います。セラピストは施術だけでなく、お客様の心にも寄り添う――そんな大切な存在でもあります。

“心のケア”にも力を入れるサロンづくり

セラピストには、ぜひ「心のケアを担っている」という意識を持ってほしいと考えています。

体と心はつながっている
いくら体をしっかりほぐしても、心が疲れていては本当の意味でリラックスが得られません。

相手の気持ちに寄り添う
お客様の話したいタイミングや内容を受け止め、無理なく自然に会話を進めていくことで、施術効果も高まります。心と体はつながっているので当然心が軽くなると、身体の痛み、コリも減少します。

聞き上手としてのセラピスト
特別なカウンセリング知識が必要なわけではありません。あくまで“傾聴”を意識し、お客様が気持ちよく話せるような雰囲気づくりを心がければ、十分に心のケアにつながると考えます。

まとめ

  • お客様にとって、セラピストはその日唯一の話し相手かもしれない
  • 年齢を重ねると人との関わりが減り、孤独を感じる方が増える
  • セラピストは、身体だけでなく心に寄り添う存在
  • お客様の話したい気持ちを尊重し、明るく聴く姿勢が大切

リラクゼーションサロンは、体のケアをする場所であると同時に、心の疲れを解きほぐす場でもあります。

「今日はセラピストさんと話せてよかったな」「また来たいな」と思ってもらえるように、これからもスタッフ一同、明るく元気な対応を続けていきたいと思います。

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