先日ご縁があって、また新しいセラピストが一人加入してくれそうです。
人が集まってくると、それ自体が見えない力になって新しい人を引き込むースピリチュアルに感じられるかもしれませんが、店舗を経営していると、オーナーの考え方がいたるところに結果としてあらわれてきますので、あながちスピリチュアルというわけではありません。
店舗のスタッフが増やすには、ます今いるスタッフが長く勤めてくれる環境づくり
私はオーナーとして、人を集めるために必要なことを丁寧に行おうと心がけています。知識不足、資金不足でできていないこともありますが、すこしずつ情報を集めながら事業所の労働環境をよくしていこうという気持ちで日々経営しています。
人集めとは今働いているスタッフに加えて新しい人が加わり、結果働く人が増えていくということです。
足し算としては、当たり前のことかもしれません。
でも、現場にいたら当たり前の足し算ではありません。
セラピストにはたくさんの選択肢があります。そのなかで選んでいただけるかどうか。
すこしずつ環境を整えること
だから、今働いてくれているセラピストが長く働きたいという環境をつくることが前提条件です。安心して働ける環境、頑張れば頑張るだけ稼げる仕組み、休みがとりやすい環境、福利厚生、イベントなどすこしずつ増やしています。
セラピストからあがってくる希望の中にはすぐに対応できるものもありますし、できないものもあります。
ですが、すこしずつ対応をすすめるのは大切です。
オーナーのマインドが安心して働ける現場作りの原点
オーナーが長く働いてもらいたいというマインドでいると自然と既存スタッフの教育・育成・マネジメント・声掛けに力が入りますし、それを続けてセラピストが成長してくると自然と新しい人を受け入れやすい環境になります。
なかなか人を採用するのが難しいこの業界だからこそ、この気持ちを持って経営しているかどうかが長く経営ができるかどうかの分かれ目だと考えています。
新しく入ってきたスタッフは施術の技術を学びながらスタッフ同士の関係、オーナーとの関係をはぐくんで、次第に組織に慣れ親しんでいきます。結果、安心して働くことができるようになります。
オーナーの仕事は半年、一年単位で結果が出るものです。
今日明日何をしたからといってすぐには効果が出るものではありませんが、じっくりと信頼関係を積み上げていくうちに、安心して働く職場づくりの確実な効果が出てきます。
人が集まるとさらにそれがパワーとなって新しい人を惹きつけるというお話を冒頭して、それにはオーナーが今いるスタッフが働きやすい環境を作ることが大切というお話しをしました。
それでは、人が増えると具体的にどのような形で店舗の魅力として現れるのでしょうか。具体例を見てみましょう。
店舗研修がしやすくなる
まず、人が集まると研修の日程も組みやすくなります。当店では広島研修だけではなく、店舗でも定期的に研修を行っています。
店舗研修をおこなっているのは、平日の昼間、ややお客様が少なくて時間に余裕がある時間帯です。
フルタイムのセラピストとパートタイムのセラピストが一緒に勤務している時には、お客様の割にセラピストが多いので、平日のお昼は少し暇だなと感じる時間帯でもあります。
こういう時間帯に研修をしたいと思っていても、お客様の施術をするスタッフ以外に余剰で働いてくれる人がいないと上手く研修日程を組むことができません。
当店も最初の頃は売上を確保しながら研修するということに苦労していましたが、今ではセラピストが増えてきたので、平日日中に研修日程をパッと組むことができるようになりました。
研修はセラピストの成長や仲を深めるのにうってつけの機会
日中勤務のパート・アルバイトの人達も、研修の相手となるのは意義がある仕事ですし、教える側に回ると急激に技術が向上しますので、レベルアップのいい機会でもあります。
一方あたらしく勤務するセラピストにとっては最初はどんな人たちと働くのだろうという少し不安な気持ちがあります。それを解消するのには研修はちょうどいいのです。
研修は教わる側も教える側も同じ目的にむかって頑張るので仲間意識が生まれやすいです。
最初に勤務し始めるスタッフに対して、心理的な安心感を確保することが最優先だと考えていますので、研修というのは仲が深まるイベントとしてとても有意義だなあと感じます。
すぐに研修を組むことができるのは店舗で働いてくれるスタッフが増えてきたことだからできるんだと感謝しています。
仕事を協力してこなせるようになり、負担が減る
リラクゼーションサロンで働くセラピストには施術以外にも様々な仕事があります。開店・閉店準備、施術間のベッドメイキング準備、片付けなどです。
基本的にはセラピストはすべて一人で責任をもって仕事をこなすようになっています。でも、どうしても忙しくて手が回らないときもあります。その時にスタッフがたくさん出社しているとお互いにリカバリーして働くことができます。
次のお客様の準備をしなきゃいけないけど時間がないというときに、空いているスタッフがかわりに手伝います。
和気あいあいとした雰囲気が新しいお客様、セラピストを惹きつける
どんな人でも一人でいるときにはあまり話しません。独り言を大声で話したりはしないですよね。二人になると会話がうまれ、そのなかで楽しいと笑顔が生まれます。3人以上で話していると、それはもう楽しい雰囲気で笑顔がさらに増えます。
そういう雰囲気は店舗の活気になります。
お客様が、もう一回来てみようかなという気持ちになり、セラピストを指名して次の予約を入れてくれる方が増えますし、常連のお客様になってくれる方もでてきます。
また、セラピスト応募者がこの店舗で働いてみようかな？という気持ちになります。
実際にはそこから労働条件や勤務地、身に着けられる施術など様々な比較をして、思い切って飛び込んでもらうことになるのですが、最後の一押しは店舗の雰囲気がとても大切です。
まとめ
このように、店舗に人が増えると、仕事がさらに楽になってきます。
お客様が増えて、セラピストも増える。
そうなってくると、店舗はオーナーの手をどんどん離れて、オーナーがいなくても実務が回っていくので少し寂しくなります。
ですが、経営者は1ヶ月でも店舗にいないような仕組みを作るべきだと考えていますし、やはりセラピスト達が成長したということで嬉しいことです。
現場はすべて、セラピストにまかせます。
この記事を書いていて、私が今後注力するのは、やはり人を惹きつける前提条件、今いるセラピストが働きたくなる環境整備づくりだなと感じました。
まだまだできていないことは多いので、今後ともサービスの改善などできることを地道に続けてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。
